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北海道旅#4「青い池」って季節によって色違うん?
愛車の軽自動車(あるとくん)で北海道ほぼ一周旅をした時のお話というか旅のキロクです。
とうとうやってきたーー!【 青い池 】!!
の前に、
まずは青い池を少し通り過ぎたトコにある【 白ひげの滝 】へ。
▶ 白ひげの滝って、潜流瀑のひとつ
どんどん雲行きが怪しくなってきた。
青い池。。。
結構自分の中では順位高めで「楽しみにしてたヤツ」のひとつなのに…
ちょっとショックだ。
でも、景色も一期一会。
曇りはくもりの、雨はあめの、出会いがある。
ちなみに白ひげの滝は、潜流瀑(せんりゅうばく)と呼ばれる滝のひとつ。
名前がすごくて何ごと?って思ったあなた! 大丈夫。
わたしもです。笑
潜流瀑とは、簡単にいうと…
山に染み入った、雨や雪が長い年月をかけて岩の中をも流れ、岩壁の割れ目から流れ落ちる滝のこと。つまり、自然の地下水が岩の割れ目から「こんにちは」する神秘的な場所っちゅうことです。
しかもここは約30mの高さから、
通称【ブルーリバー】と呼ばれる美瑛川へ勢いよく流れ落ちる姿が見られるポイントらしい。
なんか、良さそうな雰囲気満点だ。
そしてここは、温泉地としても有名なとこ。
たまたま今日は天気が悪いから人は少ないけど…
週末や晴れた日は観光客でにぎわうみたい。
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ブルーリバー橋という徒歩で通れる橋の上から美瑛川を見下ろせる。
意気揚々と小走りでむかう私。
すると、数少ない観光客の中にヨーロピアン風のカップルが。
風がびゅーびゅー吹く中、その2人と私だけが
「ぬおおぉ~~~!!」
「うわあぁ~~~~~!!」と歓喜の声。
結構シンクロしてて恥ずかしくなった。
天気がよければもっときれいなんだろうけど、それでも充分美しい!
ほんのり乳白したライトブルーの川に、岩の割れ目から流れ出る水が、
本当に白髭のごとく滝となってしぶきをあげる。
これは、絶対見るべき!
滝好きの私は、案の定時間をわすれてこの場所にとどまる。
そのあいだ、何度もあの2人と目が合う。
そして、だんだんとお互いに親しみが湧きはじめていた。
会話もないのに何度も目が合い、笑い合うと、なんだか心の中でこの感動を分かち合った気持ちになるのが不思議で。。。
この場所を去る頃には、お互い満面の笑みで大きく手を振り合っていた。
妙なシンクロと
すてきな時間をありがとーー!!!
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▶ いよいよ【白金 青い池】
思ったより白ひげの滝が気に入ってしまい、長居したせいで天候はどんどんよくない方へ。青い池の駐車場に着いたころには、小雨が降りはじめていた。
でも、さすが青い池。
小雨が降っていようが観光バスは何台も停まり、中から観光客がどんどん降りてくる。海外でもきっと有名なのだろう。
そして、青い池を近くで見るには、
池のほとりにある小道を歩く必要がある…。
でも次から次へと人が。
「うーん、これはどうしたものか…」
少し立ち止まっていると
とても自然な流れでマナーよく列ができはじめ、みんな1本の列で青い池へ向かうことに。まるでアリの行列ように無駄なく進んでいく。
こういう時、日本って素晴らしいなーと感心する!
ひとりで来ている人は、さすがに少なく、みんな各々会話を楽しみながら時と共に少しづつ前へと進んでいく。
ただ、長い間並んでいると…
ゆっくりとぞろぞろした感じに進むこのスタイルが、なんだか遊園地でアトラクションを並んでる時とかぶって、かなり妙な感覚に。笑
しばらくすると…
あ!なんか乳白色の薄い水色の池が!
なんや綺麗やん!!
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写真で伝わるか分からないけど、実は結構な雨が降りはじめていた。
思い描いてたブルーとは違ったけど… とてもきれいで優しい色だった。自然がつくりだすとは思えない不思議な色。
前にニュージーランドで見た、レイク・プカキ のブルーもキレイだったけど、あれとはまた違った色でとても素敵だった。
ただ、どんどん強さを増していく雨。
その状況にざわざわし始めるみんな。
池の写真を撮りたい人と早く車にもどりたい人での葛藤がそこら中でおこりだしていた。雨にぬれるのは全然気にならないから、とりあえず先に進みたい人へとどんどん道をゆずっていくことに。するとあっという間にさっきより人が少なくなり、ラッキータイム突入!
ひとり占めとはいえないものの、ゆっくり見れる大チャンスだ。
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そして、強さを増す雨の波紋が模様みたいになって、さらにまた神秘的。
見る場所の光加減によって池の表情はどんどん変わるから、カメラマンにとってもたまらない被写体にちがいない。高そうなカメラをぶら下げている人を何人も見かけたもん。
ええなぁ~。カメラ欲し!
技術ないけど、ええカメラ欲し!
そんなことを思いながら、スマホのシャッターを押す。笑
あと、
後ろにいた老夫婦はこんなことを教えてくれた。
「この池は季節によって色が変わるし… 1日を通しても違って見えるの」
「だから、何度もここに来たことあるけど毎回違って毎回良いのよ!」って
なんやねん。これこそ 景色の一期一会 やん!
雨にぬれながら、ニヤニヤしてしまった まる なのでした。
次来るときは、どんな青い池に出会えるか、またたのしみだー。
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▶ エゾシカのたくましさ… 飛び出し注意
充分に青い池をたのしんだ後は、明日の早朝から【 雲海テラス 】へ行くためにトマムへと車を走らせる。
青い池からなら、約2時間かからないくらい。
雨の中のドライブ。なるべく真っ暗にならないうちに宿への到着を目指す。
真っ暗だと何でいけないのか?
それは、北海道では飛び出す野生の動物に注意なのだ。
特にシカ。 いや、鹿さんだ。
広島にも、みなさんご存じ宮島のシカがいる。
でもそんなかわいらしいもんじゃない。
いや、北海道にもかわいらしい小鹿とかいるが意味が少し違う。
知っている人も多いだろうが
基本的に、宮島や奈良のシカは、管理されてるシカで角も安全にしてある。それにそもそも種類が違う。
北海道はエゾシカと呼ばれるもので、かなり大きく成長するのだ。
雄ともなればたいそう立派な角をお持ちになられて、充分強そうに見える。
北海道に来る前だが
北海道在住の友達から、夜の運転だけは本当に気をつけて!と何度もクギをさされていた。
到着して3日目くらいの夕方、日の入りが早くなってきたこともあり真っ暗ちょっと手前ぐらいの中、運転をしていた。
「車混んでたし、遅くなっちゃったなー早く宿に向かわなきゃな。」
と思ったホントその時。。。
車の前にかなり立派な雄鹿が飛び出してきた!!
急なことだったし、かなりビックリしたけど…
ライトが当たってしっかりとこの目に鹿さんの姿を確認できた。
しかも、バッチリ目も合った。笑
足からお尻にかけてのたくましい筋肉。
宮島では一度も見たことないくらいの全体的な大きさ。
そして立派に反りあがったデッカイ角。
「これって、映画とかでよく見る大金持ちの一室で、暖炉の上の壁に飾ってあるアレやん! あのデカさやん!」
一瞬のことでテンパる私。でも、とっさのブレーキを踏みながらこんなことを頭で考えていた。なんとか回避はできたからよかったけど
「あぶねー。あんなのぶつかったら、うちの あるとくん なんて瞬殺だ。」
その事件以降、夕方ぐらいにライトを付けると私の鹿さんセンサーが稼働するようになった。
経験から学ぶ。。。
旅の醍醐味だ。
慎重な運転で、ようやくトマムへ到着。
今回は何事もなくてよかった。笑
千ェックイン後、途中買った食事とビールで少しゆっくりし
さっさとお風呂に入って就寝だ。
なんたって明日は早い。
なぜかって?
朝の激込みゴンドラを制覇しないと雲海テラスにはたどり着けないからだ。
では、この続きは次回にまわします。
読んでくださってありがとうございます。
この続きも よかったらどうぞ。
それでは、また… 🍃