前田直輝が推しなのかもしれない


ドリブラーはさほど好きじゃない。
サッカー談義をすると決まって僕はこう言ってきた。
わかりやすいく言えばルイスフィーゴよりルイコスタが好き。

そんな僕がいつの頃からかわからないけど彼がボールを持つとワクワクするようになった。
「行くぞ」そんな声が聞こえてくるように彼がドリブルで仕掛ける
スタジアムが期待に満ちた空気に包まれてその時を待つ......次の瞬間スタジアム中の感情が爆発する。
僕はそんな前田直輝のプレーが好きだ。
相手DFのタックルを飛び越えてゴールに迫るシーンは騎馬武者が戦場を駆け抜けていくような印象さえ抱いた。

『かっこいい』


かつて少年だった頃に多くのスター選手たちに抱いた感情を三十半ばを過ぎて再び抱くことができたのはとても幸せなことだと思う。

そんな僕の中でのスターになりつつある彼が今シーズン苦しんでいた。
チームの中で彼より序列の高いプレーヤーがいて彼らと共にプレーしながら自身の持ち味を出せていないようなそんな日々を過ごしているようにみえた。
そんな彼のプレーに変化があったのは夏男と呼ばれる彼らしく8月の湘南戦だった。
何故だかよくわからないけど前田直輝が躍動してる!と僕の心も踊った。
その試合後レビューの感想で前田直輝にとって今回のプレーは「エポックメーキング」になるかもしれないとグラぽ先生から返事をいただいた。

エポック‐メーキング(epoch-making)
[形動]ある事柄がその分野に新時代を開くほど意義をもっているさま。画期的。「エポックメーキングな発明」
出典 小学館

画期的な変化が彼のプレーには起こったらしい。
さらに同時期に一つ環境にも変化があった。
ヤクブ・シュヴィルツォク 通称クバ(以下クバ)の加入とコンディション上昇によるスタメン定着である。
思い返せば彼が輝いていたころは元気なジョーがその傍らで活躍していた。
本質的に強いCFWの隣でこそ彼は自身の武器を発揮しやすいのかもしれない。
クバ前田のデュオは今のところ前田がお膳立てをしてクバが決めるという流れ。ゴール後の二人の熱い抱擁はグラファミにとってすっかり馴染の光景になりつつある。
願わくば今後も二人の抱擁と前田がクバを迎え入れる側のセレブレーションを今後たくさん見ることができることを期待している。

今シーズンタイトルの可能性を多く残してる名古屋グランパスに前田直輝がその名の通りに眩いばかりに輝くプレーでタイトルをもたらしてくれることを信じている。頼むよウルトラマン!!

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