風の谷のナウシカの腐海は実在した・・・!?
丸進広報チームの進太郎です。
世界的に有名なスタジオジブリさんの有名な作品
『風の谷のナウシカ』に登場する腐海という森を
ご存知でしょうか。
この森は、当初人にとって害悪と
見なされていました。
ですが物語が進むうちに汚染された土壌を
綺麗にする力を持った森であることが判明し、
その森の地下深くには浄化された土壌が
広がっていました・・・
というのがこの作品で登場する腐海ですが
実際私たちの身の回りにもこのように土壌を
浄化する作用がある植物がいることを
ご存知でしょうか?
実は
私もつい最近まで知らなかったのですが、
その辺の道端にある雑草が土壌に含まれた
有害な金属を吸収し土壌を浄化する作用を
持っているのです。
一つ例をあげると
ぺんぺん草と呼ばれる「グンバイナズナ」という
雑草がその作用を持っています。
前述した植物などが気孔や根から水分や養分を
吸収する力を利用して、土壌を浄化する技術を
ファイトレメディエーションと呼びます。
このファイトレメディエーションは
自然の浄化作用を用いて土壌を浄化するため
以下のようなメリットがあります。
・従来の土壌浄化方法に比べ費用が大幅に安く済む
・機械比べ対象植物が生育できる
環境なら広範囲に渡り行うことができる
ただ、植物を用いるからこそのデメリットも存在します。
・日照条件や降雨量によって効果が大きく変わる
・効果が及ぶのが根の届く範囲になるので完全に
浄化できる訳ではない
・数ヶ月から数十年単位での時間が必要になる
現在も研究が進められているようで、
まだまだ今後大きく進歩していくことが
期待される技術ですが、雑草を生かす技術と
聞くと案外道端にある雑草も捨てたものではない
と思いました。
青果物に関わる仕事に就くものとして
土壌などの環境は切っても切れない関係です。
また一人類としても環境について考えることは
大切なことですので今後も関心を持ち続けたい
と思います。