21日目 気がつかなかったのかどうしても座りたかったのか、微妙。
電車に乗って、座るところもコーナーも空いていないと、次は空いている棒を探す。吊り皮では体が安定しないから。
今日は優先席側の方の棒が空いてなかったので、反対側、普通席の端の棒に捕まって立っていた。すると普通席の真ん中あたりの席が空いた!突進する私!反対側の同じ距離くらいから、空席を目掛けて突進してくる若い男がいる。当然、男の方がゴールが早く、素早く席に滑り込んだ。
あー、やっぱりダメか。私は1番近い棒、つまり男の前の棒に捕まって立った。男は座るなり携帯の画面を見ている。
するとその競争を見ていたらしい、横の席の若い女の人が、気の毒そうな目をして、すぐ席を譲ってくれた。
「ありがとうございます!助かります(^○^)。」
と言って席に座ると、さっき座った男の人が、半分こちらを見ながら
「すみません。」
と言ったのだ。2回も。
もしかしたら空席に集中するあまり、杖をついている人に気がつかなかったのか?本当に視野が狭くなっていたのか?
最近はみんな、自分の目的だけに集中して、その他の事象は無駄なものとして自然に排除する癖がついているのか?
うーん、そんな世の中って気もする。
女の人は3、4駅先で降りて行った。
一方、男は私と同様、終点まで乗っていた。
‥あれ?
ひょっとして、気がつかないふりをしただけだったのかな?
遠くまで乗って行くから疲れるしどうしても座りたい。普通席だし。
気持ちはすごくわかる(^○^)。
ただ、女の人がすぐ譲ってくれたので、少し恥ずかしくなって謝ってくれたのかも。
うーん、こっちかなー?(^○^)
でも、いつも座っても平然としている人が多いので、謝ってくれるだけでも、いい人だなっと思ってしまう。
それというのも譲ってくれた女の人のおかげだ。
ありがとう、女の人。
あの女の人にいいことありますように。
謝ってくれた男にも、ちょっとだけいいことありますように(^○^)。