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ヘップってなんなん?【業界の常識は世間の•••】 Vol.28

ヘップってなんなん?
ヘップの名称の語源として1954年、映画「ローマの休日」でオードリーヘップバーンが履いていたフロントオープンバックレスサンダルを親しみ込めてヘップサンダルと呼ばれた事だと業界では言い伝えられています。そのヘップサンダルを通称ヘップと業界で呼んでいます。
著作権の問題があるかもしれないので画像は載せることが出来ませんが、アン王女(オードリーヘップバーン)が街にくり出すシーンの中で、露店で履物を買って履き替えるシーンがありますよね。そのシーンの履物がヘップの語源と言われてます。興味のある人は休日に映画観てみて「ローマの休日」だけに笑

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狭い業界で長くいると、これほんとは世間ではどうなんやろってことがよくあります。

ヘップの語源についてもそうです。私も幼き頃から使ってたヘップというコトバが、業界だけで通用し「オードリーヘップバーン」さんが語源と聞いた時は少し驚きました。

使ってる道具や機械についてもそうです。裁断機やリーダーなど普段は誰も使いませんし、聞いた事もないと思います。唯一知っているのはミシンではないでしょうか。

先日、会社見学に来られた、靴メーカーの方も、同じ業界と思っていたら、実際この機械は見たこもがないという機械があり、その機械に興味を持たれてたのには驚きました。

通常靴の場合は、圧着の工程まで靴はラスト(木型)に差し込まれた状態。しかし、ヘップの場合は、ラストは吊込の時に使用するだけ。

そして圧着する時に見たことのない機械に直面する。それが圧着機。通常、靴の圧着機は圧着のバーは上から降りてくる。

しかしヘップで使う圧着機の場合は、下から上へと圧着のバーが動く。これは私としては常識でしたが、靴業界の方にとっては初めて見るとのことでした。

この下から上へ動く圧着機は量産用に開発された機械で、靴業界で使用するには生産工程を考えても少し無理があるんだと思います。

このように同じ履物を扱う業界どうしでもこのような事があるとするならばやはり世間とはかけ離れてるんだろうと思います。

それ以外でも、内職さんや下請けさんの工程にもいろいろとあります。市切り、耳折、まとめなど世間では使うことのない言葉がまだまだあります。

そしてヘップを扱う同業者でも言葉の表現の仕方でちがうことがあります。それは地区ごとに(例えば奈良と大阪)違っているため戸惑うことも多々ありました。

究極は自分の工場でしか通じない言葉もあります。この歳になり自分や業界の常識や名称が世間一般とかけ離れていることを痛感しています。

今回例に挙げさせていただいた言葉以外にもいろいろあると思いますので、また後日紹介できればと思います。

see you again!

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へップ親父渾身の•••(買ってください笑)
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