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ヘップってなんなん?【作業工程-縫製】 Vol.15

ヘップってなんなん?
ヘップの名称の語源として1954年、映画「ローマの休日」でオードリーヘップバーンが履いていたフロントオープンバックレスサンダルを親しみ込めてヘップサンダルと呼ばれた事だと業界では言い伝えられています。そのヘップサンダルを通称ヘップと業界で呼んでいます。
著作権の問題があるかもしれないので画像は載せることが出来ませんが、アン王女(オードリーヘップバーン)が街にくり出すシーンの中で、露店で履物を買って履き替えるシーンがありますよね。そのシーンの履物がヘップの語源と言われてます。興味のある人は休日に映画観てみて「ローマの休日」だけに笑

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今回は、【縫製工程】

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まずヘップの工程は、上図に示す通り、事業主、下請け、内職に分かれた分業制を取っている。

縫製工程で使用するミシンを弊社は3種類使用していた。

上下送りミシン•96タイプミシンと二本針ミシン。

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      上下送りミシン

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       96ミシン

上下送りミシンと96ミシンは、ステッチや、テープなどを縫う時に使用する。奈良では大体が上下送りミシンを、他府県では96タイプのミシンを使用していると聞いている。

違いについては送りが、上下にあるタイプと?実は私、ミシンを使うことができません。あまり分かってません。どうもすみません。

以前テープを縫う時に使う部品があるんですが、それを大阪のミシン販売店で作ってもらったところ、合わない。
なぜか?ミシンの種類が違ったようだ。

こんなバカな間違いもあるもんだと、ミシンのことがわからない情けなさを味わった記憶がある。

そして、縫製工程は、下請けさんに外注することがほとんどですが、弊社は数年前まではミシン工さんに自社ミシン場を提供していた。

その為、ミシンが使えない私としては、サンプルを作る時などすぐ対応して頂いてたので、とても助かったことを思い出す。

しかし、今は下請けさんに外注して頂いているので、そこまで持って行って縫って頂かないといけない。

その為時間的にやはり少しアドバンテージを感じる時が多々ある。

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このミシンが、二本針ミシンで、名前の通り針が2本付いていて、防寒と言われるヘップのセンターをつなぐ時に使用するが、今は、このミシンも使わず置いたままになっている。

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このミシンで縫製しなければならない工程も、今では下請けに外注している。

また、縫製工程に入る前に、内職さんで加工して頂がないといけない部分もあります。
商品完成までにはかなりの工程が必要です。

そして、ヘップの種類にも実は、3種類ある。

ここからはマニアックになると思う。
縫製タイプと巻込タイプと差込タイプ。

縫製タイプは、縫製工程で行われるので、ここで簡単に解説します。

いわゆるプラット製法と言って、アッパー部分とインソールを縫い合わせてから、片面ギザギザに加工したテープで、周りを縫い合わせ、ボールと言われる圧縮紙を包む製法です。

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巻込タイプと差込タイプについては、次の編で簡単に説明します。

次回は吊込編。

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ヘップ親父渾身の•••(買ってください笑)
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