見出し画像

ヘップってなんなん?そしてヘップ産業の現在 Vol.1

ヘップの名称の語源として1954年、映画「ローマの休日」でオードリーヘップバーンが履いていたフロントオープンバックレスサンダルを親しみ込めてヘップサンダルと呼ばれた事だと業界では言い伝えられています。そのヘップサンダルを通称ヘップと業界で呼んでいます。

著作権の問題があるかもしれないので画像は載せることが出来ませんが、アン王女(オードリーヘップバーン)が街にくり出すシーンの中で、露店で履物を買って履き替えるシーンがありますよね。そのシーンの履物がヘップの語源と言われてます。興味のある人は休日に映画観てみて「ローマの休日」だけに笑


奈良県のヘップ製造は、古くから農家の副業として営まれていた草履の製造が、明治20年頃産業化され、昭和25年には草履にスポンジ底を組み合わされたものを開発されて以来、ゴム•ビニール製品そしてヘップサンダルへと移行してきました。

奈良県のサンダル生産地は御所市、王寺町等を中心に日本有数の産地を形成しています。ちなみにヘップ親父は御所市で製造しています。

サンダルはこれまで実用性に富んだ気軽な履物として多くの人々に親しまれ、時代の流れや生活様式の変化に伴ってその特徴を活かした機能性•ファッション性の追求、開発がなされています。

近年は、生産者の高齢化や海外、特に中国からの商品流入に伴い、生産者の数もかなり少なくなり、肌感覚では1/10になってしまっているのではないでしょうか。昔はこの辺りを歩くと至る所で、

裁断機

「ガタン、ガタン」という裁断機の力強い音

ミシン

「ガァー、ガァー」というリズミカルなミシンの音

圧着機

「プしゅーん、プしゅーん」という圧着機のかわいい音

など心地よい活気のある音色を聞くことができましたが、ここ何年も古き良き音色はすっかり聞かなくなってしまいました。

ヘップサンダルの生産工程

そして、従来の流通形態は大体2パターンで、産地問屋から各問屋へ、または直接各問屋へそして専門店・量販店・ホームセンターなどを介して消費者へという形態いわゆるBtoB(Business to Business)モデルです。

このモデルの場合は、受注数が見込めるため生産者にとっても外注先や下請け先に対し仕事を振り分けることができ、産地自体が活性化しますが、その分単価が、安く抑えられるということもあります。近年は、相手先問屋の倒産、廃業や縮小に伴い受注数も減少しているのが現状です。

その為、近年EC環境の普及により消費者に近いBtoC(Business to Consumer)モデルに移行するメーカーも増えつつあります。

56歳のヘップ親父も、今年からBtoCにチャレンジするため、storesとbaseに ECサイトを立ち上げました。よろしければ覗いて頂けたらお探しの靴やサンダルなど見つかるかもしれませんのでぜひご覧ください。

画像5

https://lin.ee/Flq6Sg8(買ってください笑)
https://marusanfootwear.stores.jp/
https://marusanfw.thebase.in/

いいなと思ったら応援しよう!