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ありがとう。過去の私。

確定診断と発達分析を求めて、
クライアントさんと一緒に
あちこち探しまわって3ヶ月。 

狭間の狭間の、そのまた狭間にいる人。
でも、おそらくビジネスシーンでは
よく見かける、おそらくたくさんいる、そんな人。

 発達障害の支援にも、
産業精神保健にも、
通じていたつもりだったのに

望んでいたことに手が届くことなく、
誰にも届かない歯がゆい思いと
不本意に伝わる疲労感が、
焦りを生み出していた。

気分障害を発症する前に備えることも、
発達上の分析も、職業上のフィードバックも、
未来に安心感を抱くことも、 
できないんじゃないかとあきらめ始めたころ。

廻り回って、最終的に行き着いた先は 昔の職場だった。

頑なに避け、否定してきたはずなのに。

救いだったのは以前の上司。
15年の時を経て、
約束どおり、 トップに登りつめて、
コロナ渦の中、赴任してきてくれていた。

経緯を話し、依頼をすると、
なんとかするよ。
笑いながら、そう答えてくれた。

よかった。

ホッとして、
泣きそうになって、
ため息混じりにそうつぶやくと

いい仕事してるよ。
そう、一言くれた。 

助けてくれたのは昔の上司。

でも、頼りになったのは自分のキャリアだった。

ありがとう。過去の私。
前に進むたび
過去の自分を 認めてあげられる。

だから、
辛くても、痛くても
前に進もうと思える。

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