世界最強の商人　　　　 　　　　　 　　　 　　 オグ・マンディーノ著

選んだ理由
参加している読書会の課題図書だったので、その時は参加できず読めませんでしたが、お勧めの本なので読んでみようと思いました。

①この著書について
オグ・マンディーノというアメリカの自己啓発書作家で、原書はアメリカで1968年に出版された。わずか111ページの小説にセールスに携わる人の哲学、人生を成功に導く知恵が語られています。読みやすく、心に素直に入ってくる本である。訳者のあとがきから、私たちは、誰もがセールスマンである。売るものは決して形あるものとは限らない。究極的には自分自身の価値を世の中にセールスすることが成功の秘訣とある。誰もが、その人の価値を持っているが、本当の自分の価値に気付きそれをいかしていく時、私たちは、人生の成功の第一歩を踏み出すのでしょうとある。

②商売での成功について（パトロスのセリフより）
商売で成功すれば、その利益は大きい。しかし、利益が大きいのは、ほんの少しの人しか成功しないからだ。多大な富を手にするために、必要なすべての手段をすでに自分が手にしている事に気付かずに、多くの人達が絶望と失敗に屈してしまう。
成功する為には、障害はつきものだ。なぜならば、物を売るときに、他の重要な仕事と同じように、勝利は、多くの努力と数えきれないほどの敗北の後にしかやってこないからだ。
挫折こそ前進するチャンスなのだ。そこから逃げ出し、そこを避けようとすると、お前は未来を捨てることになる。

③私は今日という日を心から愛を持って迎えよう（巻物の第二巻について）
何故なら、愛はいかなる事業においても、成功に導く最大の秘密だから。人の心を開くのは、目に見えない愛の力だけです。
私は私の敵を賞賛しよう。そうすれば彼らは友人になるだろう。
私は友人を勇気つけよう。そうすれば、彼らは兄弟になるだろう。
鳥屋、風や、海、そして大自然のすべてが、創造主をほめたたえる音楽を奏でていないだろうか。
そして、一番大事なことは、自分を愛することだ。
私の心が邪悪な事や、絶望的なものに引き付けられるのを許さずに、それらを永い間に培った知識と叡智をもって、より高い境地に引き上げよう。
私が一人よがりな自己満足に陥ったり現状に甘んじたりすることを許さず、瞑想と祈りによって、自らの魂をさらに高めよう。

気付き
小説で読みやすいが、大切な宝の言葉がちりばめられている。実際、私自身が、今まで積み上げたことや気が付いたことが、書かれているのには驚きでした。瞑想と祈りによって、自らの魂をさらに高めよう。…とは、まさに私自身が毎日テーマとして、自分と向かい合い取り組んでいる事でした。世の中の雑念や色々なことで、心がふんどうされてしまい、自分が分からなくなってしまう現状。これを瞑想と祈りを強化していく事で、私自身のビジネスの成功を掴んでいこう！と昨年末思ったら、ここに書かれていたので、私のしていることにも確信が持てたし、著者の言葉を、自分への応援ととらえるとパワーをいただけます。心のあらわれる繰り返し読んでみたい本でした。