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与えられた環境に感謝できなかった。

『与えられた環境に感謝しなさい』

若い頃、たまたま聞いたこの言葉に私は反発してた。

どうして、今の環境に感謝しなければならないのか。

不満しかないこの環境のどこに感謝せぇっていうん。
違う環境に行きたいけん、頑張っとるんやんか。

そう思いよった。

このころの……特に婚前の私は焦っていた。

友達はきちんと就職して、自分で稼いでいる。
自分の稼ぎで楽しいことをしている。

飲みに行ったり、遊びに行ったり。

一方の私は、仕事を辞め、
もくもくと部屋に籠って文章を打つのみ。

以前の記事にも書いたけど、国語が得意ではなかった。
漫画ばかり読んでいた私は小説はあまり読んでいなかったしね。

とりあえず、頭の中にある物語を書く。
とにかく、最後まで書き上げる。

ずっとパソコンと向かって試行錯誤しながら文章を書いていた。

朝から晩まで。
頭の中にある空想のものが、文章となり形になっていく感覚が楽しかったのかもしれないと今では思う。

だけど、まともに働かずに部屋に籠っているもんだから、キラキラした友人や知人が羨ましくなって、勝手に惨めに思ってた。

自分の好きなことやってんのに、です。

当時の私は、自分自身ではなく、
外側ばかり見てたんよね。

だから、自分で選んだ道なのに、
キラキラした友人や知人の姿にもやもやする。

好きなことやってるはずなのに、
惨めな思いを抱いてしまう。

違う環境に行きたいと望んだ私の環境は変わった。

結婚して、出産して、パートで働いて。

どれも、自分が望んでやったこと。
決めたこと。

だけど、結局不満を抱いてた。
惨めさは拭えなかった。

どうして自分だけ育児をしなければならないのか。
夫ばかり好きなことをやっていて羨ましかった。

家事と育児をしながら合間に小説書いてたけど結果がでなくて。
家事育児を熟しながら仕事をしている友人から
「今何してるの?」
と聞かれるのが惨めだった。

環境が変わっても全く同じことやってる。
同じ気持ちを抱いてる。

だけどね、
自分も好きなことやってた。

結婚をしたいと望んで、結婚した。
子供を望んで、元気な子供たちに恵まれた。
がっつり育児をさせてもらったからあのたどたどしい子供たちの成長の喜びを感じることができたし、たくさん抱っこできた。

自分で稼がないとお金が使えないって思ってた。
私のお金じゃないから、お買い物できない。
自由になれないって。
私は稼ぐことが目的じゃなかった。
ただ、自由になりたかっただけ。

だけどね、
生活するお金があったし、服を買ったりお金を使わせてもらえてた。
友達の家に遊びに行ったり、
幼稚園のママさんとランチに行ったり自由だった。
服を選べたり、買い物に行ったり、すでに私は自由だった。

自分が望んだ通りの人生を歩んでる。

環境ではなく、自分自身が変わってないとどこに行っても同じ。

本当に不満だらけの生活なん?
本当に?

外側ばかり見ていた私ではありますが、
無駄だったとは思っておりません。

無駄なことなんてひとつもない。

無駄にするかしないかは自分次第。

「無駄だったな」
って思ったらなんの学びも得られてないと言ってるのと同じ。

学んだことがないって自分で思ってたら、
どこにいっても、何をやっても同じようなことばかりやってる。

だって、気付けてないんだもの。

結婚して、出産して気付けたことがたくさんあった。
幸せだと感じる心があった。

それに若かりし頃に、家に籠っていた時間が少なからず私の文章力アップに繋がったことには違いない。

当時の不安だらけだった私に「よく頑張ってるね」と言ってあげたい。

心配せんでも、
あなたは好きなことやって生きとるよって。


*最後まで読んでいただきありがとうございました*

以上、丸家れいでした。


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ココナラで活動中。
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丸家れい
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