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指示通りに書ける人は意外と少ない?
ライティングについて、以前私はこんなメモを残していました。
(乱文だったので、AIに分かりやすく整えてもらいました)
▼以前残したメモ
「指示通りに書いてください」という依頼は、仕事の現場ではごく普通のものだ。要件が明確に提示され、それを忠実に再現するだけ、と、一見簡単に思える。
だが実際にその通りに仕上げられる人は、意外にも少ない。
なぜなのだろうか。理由の一つは、自分の解釈を無意識に混ぜてしまうことだと思う。
指示に沿った内容を理解しているつもりでも、書き手の個性や好みが文章に染み出してしまう。たとえば、「簡潔に書いてください」と言われても、「簡潔」の基準は人それぞれだ。
また指示通りに書くには、冷静な分析力と客観性が求められる。自分の意見や感情をグッと堪え、脇に置き、相手の意図を正確に汲み取ることに集中する。そのプロセスには注意力や柔軟性が必要で、それが意外と難しい。
つまり指示通りに書ける人は、ただの「型にはまった人」ではない。むしろ、高度なスキルと誠実さを持つ人だ。
依頼者の期待に応えながらも、書き手としての技術を生かし、読者にとって分かりやすく、かつ魅力的な文章を提供する。
指示に従いながらも、その中で自分なりの工夫を加えられる人は素晴らしい。
これは、私が外部のライターさんに、記事制作の発注や修正依頼をしている過程でメモしたものです。
今このメモを改めて見返すと…
なんか上から目線だな。そして上記の言い分はあながち間違っていないと思う一方で、
「ちょっと他責だよね」「指示出しが悪いんじゃない?」という気もします。
「思ったような原稿が上がってこない」と感じるのは、書き手の責任だけではなく、指示出しの曖昧さが原因かもしれないのに。
「察して」は伝わらない
よくカップルや夫婦関係において「女性の“察して"は男の人には伝わらない!」と言われますが、まさに仕事の現場でも同じ。
特に現在フルリモートで働いている私は、社内チャットのコミュニケーションは、「言い過ぎ・説明しすぎ・報連相しすぎ」くらいが、かえって丁度いいと実感しています。
ライティングの指示を出す側も“「察して」が透けて見える依頼"になっていないか、改めて振り返るがあると感じました。
たとえば「簡潔にしてほしい」という要求も、「〇〇文字以内で」「箇条書きを使って」などと、もっと具体的に表現できるはずです。
(少し話は逸れますが)
この「察して」を克服する、という意味ではAIツールが良い練習になると感じています。
AIに質問をするとき、プロンプトが曖昧だと、なんだかイマイチな答えが出てくることが多い。
でも、具体的な意図や形式を盛り込んでプロンプトを作成すれば、かなり精度の高い回答が得られる。
プロンプトについて試行錯誤する過程は、「どうすれば相手に伝わるか」と考えることと似ています。
コミュニケーションは双方向
こうして指示を出す側に焦点を当ててみましたが、もちろん指示を受け取る側であるライターにも責任があるのは事実。
ただ受け身になるのではなく、発注者やクライアントの意図を具体的にイメージできなければ、必要に応じて疑問点を確認したり、自分の考えを提示したりする姿勢は持っておきたいです。
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「伝える」って難しい。
「指示通りに書く」って難しい。
だからこそ「双方の視点を持ってライティングしていこう」と、改めて思うのでした。