2019年5月⑥ みんな一緒!
谷「おっ、大分進んでるな~。」
マ「あ、そうですか。」
私は元気なく答えた。構わず谷さん、
谷「今、会議終わったから、井川課長に今後の説明聞いといてくれる?」
(あ、そうか。それがあったんや~!)
マ「わかりました~!」
ずっと草むしりだと思っていた私は、喜んで軍手をはずし、ゴミ袋を半ば投げるようにしていそいそと会社の中へ入った。
応接室に行った方がいいのかな?と思った私は、とりあえず急角度の階段をフーフーと上りきったところで、応接室から出てきた井川課長と出くわした。
マ「あ、お疲れ様です。D(私が今度行く会社ね)での仕事の説明どうします?」
井「うん、今からしましょか。1階のロッカーの部屋に机あるから、そこでしましょか~。」
マ「了解です。」
私はくるっと向きを変え、急角度の階段を下りていった。井川課長もそれに付いてくる。
息を切らしてロッカー室の椅子にに座ると、続けて井川課長も向かいに座る。
井「え~っと、このGW明けから、マルオさんには、Dの倉庫で入出庫の作業をおこなってもらいます。」
井川課長が話し出した。
私の仕事内容は、竹本さんがやっていた仕事、つまり『加工』と呼ばれる部署(商品の一部を変えて新たな商品にする)で必要な部品や出来上がった商品の入出庫。
そして、倉庫での生産工場への部品の出荷や、部品の入庫。
ただし、この作業は一応担当がいるので、必要なときの応援。
さらに、リーダーとして行くので、全体の把握と管理。
まぁ、話を聞くだけなら、想像通りだ。
ただ、行ってみないとわからないことがほとんどなので、不安だらけだ。
マ「まぁ、結局行ってみないとわからないですよね~。正直、『俺でいけるんか?』っていう不安だらけですわ~。」
井「う~ん、当日は松谷アドバイザーもいるし、谷課長から(私の事を)聞いてると、大丈夫だと思いますよ。」
井川課長はニッコリと笑った。
(不安要素、まるで解消されず!!)
私はため息をついた。
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