自分のガビガビの思考に絶望した話

最近読んだ「解像度を上げる」という本が心にブッ刺さったので、最近の反省とともに記録として綴る。
解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法 | 馬田隆明 |本 | 通販 | Amazon

ちなみに「ガビガビ」は、画像データの解像度が低くて見えずらい状態。
データ上の画像は、細かい色のついたドットの組み合わせで表現されている。同じ画像でも、そのドットが細かくて数が多いほど滑らかな表現がされ、逆に数が少なくて一つ一つのドットの大きさが大きいと荒く映る。

解像度が低いピカチュウ


解像度が高いピカチュウ?

何が言いたいかというと、この解像度が低いと仕事で「表面上ではわかったふりをして業務をこなしているけど本質を理解していない、応用が利かないので長期的に見て使えないやつ」になってしまうということ。(特大ブーメラン)

その失敗例として、私が受けた社内の研修がある。指定の課題本を支給され、その本を読んだ学びを自身の業務にどのように活かしていくのかプレゼン形式で発表するものだった。
(自分の会社の人材育成にかける熱量は称賛しているが、この研修が一年で一番嫌いなイベントである。)
とりあえず読むか~と本を読み始めたがあまり興味がないので爆速で流し読み。見逃しがないか要約サイトもチェックし、ポイントとなるワードやフレーズをいくつかピックアップした。
その後、業務に関わるようなポイントを更に絞って、自分の課題と付け合わせてエピソードを肉付けしていった。

ハイ~~~これが解像度が低い研修の取り組み方であった。
①本を読む
②学びを業務に活かす内容を発表
この最低限の課題要素までは項目としてクリアしている。
ただ、課題としては書かれていないが、経営陣が何のために中堅社員にこの研修課題を与えているのかという背景をまず考える必要があった。また、上層部の方々が知りたいのは、一課員の業務内容の改善点のような細かい話ではなく、会社という組織においてどのような存在であることを目指すのか。その目指す目標においても通過点を短期・長期と区切り、時系列としてもきちんと道筋を立てて話すことが重要であった。

解像度を上げるポイントは3つ※本書では4つ目の「時間」はここでは割愛
①深さ
②広さ
③構造化

与えられた課題に対して、表面的なワードだけをとらえて回答するのは社会人としてきっと30点。誰でもできる。(特大ブーメラン再)
①誰が何を求めてその課題を設定したのかという背景をまず深堀して考える。
⇒経営陣が中堅社員に求めるていることは何なのか。それに対して自分の現在のポジションはどうあるのか。
②どんな要素が必要なのか洗い出す。
⇒本の内容に対しての自分なりの解釈。長期・短期の目標設定。組織の中での目指すポジション。顧客との関係、営業目標、仕事を通して社会にどう貢献したいかetc…
③どのように筋道立てて伝えるか全体構造を考える。
⇒複雑な内容でも構造としてはできるだけわかりやすく簡単にまとめる。ここで分かりやすい例えや頭に残るキャッチーなワードを使う人はプレゼン慣れしてるなと思う(プランナーとか)

一見すると③に個性が出やすいので、プレゼン資料のレイアウトやキャッチーな言葉で「ナンカスゴイプレゼン!」と簡単に思わせやすいが、逆にそれに慣れている人を相手に話をすると内容の薄さが目立つ為、諸刃の剣だなと思うので、結局どの要素も大事だと思う。

研修の話を例にして考えてみたが、普段の業務においても目の前の課題と向き合う時に、その深さや広さを捉え、やるべきことを構造的に考えて理解した上で取り組むことによって、最終的なアウトプットに差が出てくるだろうと思う。

なんだか最近上手くいかないな~と思うことがあれば、一度現状を振り返り、ゴールの解像度が低くなっていないか、視野が狭まっていないか考えた上で、目標設定やそこに至るルートを再設定していきたいと考える。

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