前にしか進めない
台風7号が近づく中、お盆休みで実家への帰省後Uターンしようとしたところ、台風の影響で新幹線の上りが運転見合わせとなり、急遽スタバに避難した。
思わぬ時間ができてしまったので、最近考えた自分の仕事に対するスタンスについて記録する。
去年の9月から異動があり、職場で最も激務で退職・求職者を多く輩出している実績のある部署への配属となった。
異動が部内で発表された時、ある同僚(女性)は以前からその部署のよからぬ噂を耳にしていたらしく、上司に対し、そんな人を使い捨てするような部署に部内から私を異動させるなんて何を考えているんだと声を荒げた。普段は冷静な彼女のそのキレ具合を見て「まって、そんなにヤバイの?」と震えた。
1か月で急いで引き継ぎを終え、多忙な日々は始まった。
私の会社の凄いところは、おしなべて管理職以上の人たちの口が上手いところだと思っている。上手に私の向上心をくすぐり、今の担当業務で売上を上げることは、顧客の新事業を一緒に作り上げることに繋がると説明をされ、「誰も経験していない実績」を喉から手が出るほど欲していた私はまんまとやる気に乗せられた。
前々からワーカーホリック気味であることは自覚はあったが、異動を機に更に拍車がかかった。退勤後に通っていたボクシングジムを辞めた。自炊はほとんどしなくなった。平日に予定を立てることを諦めた。
代わりに、週末はビジネス本を読むことが増えた。週末は平日の疲れを回復する時間とする過ごし方をすることが多くなった。
そんな変化も受け入れられるのは、やはり自分でやり切ると決めたからだと思う。正直私はそこまで頭の回転も良い方ではないし、もっと優秀な人は世の中にたくさんいることも知っている。上へ上へと目指すほど、より優れた人が山ほどいることを知り平手打ちで打ちのめされる。しかも彼らは器用さを駆使して最小の工数で上手く立ち回り評価される。くぅ、羨ましい。
客観視で自分はエリートではないというコンプレックスと、それでもまだ自分にできることがあると信じる謎のポジティブさという相反する要素が私を突き動かしている。
ある日、友人と話をしていた時に仕事はあくまでも稼ぐ手段なのに、私の考えは手段が目的化していて変だ!と言われた。
それを言われてなんとなく自分の考えがおかしいのかと考えてみたが、仕事を通じて自己実現ができるのであればそれでいいのではないかとも思えてきた。誰に何を言われようが、かわいそうと思われても関係ない。共感されたい訳でもない。
壁にガンガンぶつかりながらもむしゃらに前に進むことが私にできることであり、やるべきことなのだと思う。
しばらくはまだ忙しい日は続きそうである。