見出し画像

【定点観測】2025年2月の投資状況

 先月から月末時点の投資状況の定点観測をメモしておこうと思い立ったこの記事。とりあえず今月もメモを連ねていきたいと思います。

■この記事の前提
特に多くの方に見てもらいたいという趣旨ではなく、自分の行動の自制や客観視のための営みのために試行しているものです。私の資産運用ではSBI証券でのメインポートフォリオの他、各証券会社において優待用や海外用などありますが、基本的にはメインポートフォリオのSBI証券のみの投資状況で日々発信をしております。ここでも同様の前提で記載します。
※年初来パフォーマンスは明記しません。損をしていると思って頂ければ概ね間違いではないと思います(笑)。

■2025年2月の投資行動 

 約定数は買い1、売り6で金額ベースでも売り越しとなりました。1月は買い越しで、しかも私としては頻繁な取引をしましたが、今月も多少落ち着いたとはいえ、ドタバタした1ヶ月となりました。昨年までをみると、1ヶ月で取引なし、という月もそれなりにあったので、2か月連続でこれだけ取引をするのは稀なことです。一方で少し自分の運用をチューニングしている所もあり、当面こういった出したり引いたりが出てくるかもしれません。取引数の大小が直接的に善悪を判断するものでもありませんので、マーケットの動向に左右されることなく自律的な部分を損なわないように向き合っていきたいなとなと思っています。

 いくつか具体的な取引についても言及しておきたいと思います。前提として今月の売買は全てポートフォリオ中下位の会社さんですので、全体の運用においては大きな作用には至っていません。
 その中で、AZ-COM丸和HDさんを一部売却しました。同社の決算については、以下の通りメモを残しています。

 同社はIPO当初からのご縁がある会社さんなのですが、昨年後半に少し買い増しを進めておりました(それでも比率的には低位)。昨年下期から復調に入るであろうという判断からでしたし、3Q決算をみるに概ね状況は好転の兆しがあるとは感じています。しかしIR照会の内容や同業他社の決算の中で、とりわけAMAZONの物流戦略については、大きな転換点にきている可能性排除しきれないと判断しました。もちろん杞憂に終わるかもしれませんが、少なくても復調期に入るだろう期待下での買い増し分は、全体の現金の状況などを踏まえて整理をしたということになります。

 この他売りの中ではシンクロ・フードさんを売却しました。こちらは打診買い程度で決算をみての判断です。飲食業を対象にしている会社さんとの相性がどうにもよくないのですが(こういうのってありますよね)、同社の決算もそんなに四半期であたふたしなくてもいいのかもしれませんが、自分の期待する数値からは乖離していたことに加え、まだ同社の定性的な理解が及んでない所もあり整理をした形になります。飲食業の置かれている状況って課題山積だとは思うのですが、なかなか儲かりづらい構造なのかなとも感じてしまいます。

 買いについては、佐田建設さんを打診買いしました。こちらは決算、というか還元姿勢の変化なども踏まえて購入しました。決算のメモもあげていましたね。

 この会社何より中堅ゼネコンっぽいBSではなくて、しかも地方の地場ゼネコンという感じで面白い会社だなと思っていました。そして、足元でゼネコンの好業績が伝えられ、個人投資家にも注目されていますよね。なのに、同社の業績はそこまで盛り上がるわけでもなく、というか、凹凸が強すぎて成長という感じがないわけです(失礼)。しかし、巷でこれだけ利益率も好転してきているのに、なんで?とも思って、IR照会などを通して少しずつ理解を深めている所です。もっとも、同社へ業績の期待などはあまりなく、DOEを基準とした安定的な高配当と自己株買いへの期待が高まっているという中で、一定理解を深めながら放置するにはいいかなと思いました。

 全ての取引が、市況が軟調となった最終週の前に整理が済んでいたのは不幸中の幸いでした。ですが、もう少し売っておいてもよかったですね(たられば)。ただ上位で売るものがないので、結局誤差でしょうね。

■ポートフォリオの状況

 ポートフォリオの状況についてです。まず、投資先企業は前月の42社から39社となり3社減です。それでも分散させ過ぎです。自分の無能さとの向き合いが続きますね(笑)。
 とはいえ、上位5社で全体の5割の資産規模になっており特に上位の布陣には変化がありません。
 以下が投資先企業の分布です。ポートフォリオの加重平均PER13.9倍となっており偶然ですが前回から変化がありません。

 上位5社については以下の通りです。先月と変わりません。

1.ステップ(→) 2月月間▲0.5%
2. eBASE(→) 2月月間▲12.4%
3. 全国保証(→) 2月月間+1.8%
4. クラシコム(→) 2月月間▲1.3%
5. PR TIMES(→) 2月月間+8.2%

  月間でみるとPR TIMESさんはどうしてしまったんでしょうかね(笑)。初配もあっての優待権利落ちをもろともせずに推移しています。一方でeBASEさんは本当にもう涙も枯れるような株価推移ですね。

 ステップさんは安定していますね。今年はトップ校の横浜翠嵐で合格者数TOPから陥落しましたが、それでも全体としてみると総じて素晴らしい指導実績の結果が出ているようにみえます。特段同社の強さは不変と捉えています。
 全国保証さんは金利高局面をネガティブなものと捉えられることが多かった気もしますが、IRさんの訴求方法の工夫もあり少しずつ安定さに貢献してくれている気がしますね。ネット銀行が注目されていく中で、この領域への伸長もより積み上げの活動が出てくるといいですね。
 クラシコムさんは、まぁグロース指数が好調という中(2月単月でもグロースはプラスですよね)で相対的な株価の弱さは変わらずですね。業績面では、1Qは色々と好調な状況でしたが、サイトの動向などを見ている限りは、2Qは少しマイルドになるかなといった印象です(適当な雑感なので、全然違うかもしれません)。
 PR TIMESさんは、26/2期の予想があらかじめ目途をつけてきているという中での期待先行ということなんですかね。逆にあまり期待が高まると、それはそれで怖いので、この辺りの期待値のコントロールはIRとしても重要と思いますので、いい塩梅で推移するといいなと思っています。

■株式市場で気になっていること

 今月はトランプ大統領の動きが鮮明になってきた中で、彼の言動によって比較的ボラティリティの高い株式相場になったなと感じました。メキシコとカナダへの関税の件で慌ただしくなった中で、日本の株式市場が最初に煽りを受ける中でストンと株価が落ちたり、直ぐに回復したりと慌ただしくなりましたね。
 この辺りの関税を引き合いに交渉するという常套手段に、相変わらずここまで翻弄されるのかとちょっとびっくりもしたのですが、まぁこれを巧く利用してボラを活かして回転させる発想で取り組むのか、そこは完全スルーするのかなど、方針をきちんと定めておかないと無用な売買をしてしまいそうですね。
 この関税問題もまた3月以降なんども蒸し返されるでしょうし、そもそも今はまだ日本は直接的な影響は限定的にもみられてますが、今後、矛先が向かうことも必至でしょう。そういう時に、右往左往しないためにも自分の身の振り方はある程度シミュレーションしておきたいと思います。

 それから日本の政局面が気になりますね。私は特定政党の支持はなく無党派層ではありますが、最近の政府与党の振る舞いが、敢えて狙って逆風と受け取られるような雰囲気を感じます。一側面だけをみて判断できるほど状況は単純ではないと思うのですが、なぜに偏ったところへの支援が優先されるのかという事に納得感が醸成しきれてない印象を抱きます。年収、世代、国内外投下による分断のアンバランスさですね。もちろん私のようなド素人に見えないものもたくさんあるんでしょけどね。
 で、ここで、政治的な問題の是非を語りたいわけではないのですが、これだけ分断というか議論が盛り上がる中で、各政策の動向に変化がないかということ、外交を含めた日本企業業績、消費への影響などがどうなるか、気になる所ですね。3月期決算の本決算そして選挙ということになり、この辺りにマーケットがボラタイズになりそうだなと戦々恐々としています(笑)。

 そしてここ数年大型株主導でグロース市場は奮いませんでしたね。私も以下の対談でもグロースの復調を期待したいとコメントしておりました。

 で、実際今年は今月末時点でも年初からプラスを維持しています。このままグロースが好調な中で自分のポートフォリオがやはり鳴かず飛ばすということになると、いよいよ言い訳できなくなるので、グロース指数も一緒に低位になってくれていた方がいいかもしれません(笑)。

■今後に向けた方針

 特に大きな方針転換はするつもりはありません。外部環境もマクロも読めませんしね。ただ、現状の分散をどうするかという点を、現金比率も鑑みてどう調整するかが悩ましいです。もう少し投資先企業数を減らしつつ、上位へフォーカスをする&不測の事態に備えた現金確保をしたいという気持ちがメインなのですが、とはいえ、日々色々な会社さんを見聞きした時に打診買いをしてみたいという機会も大事にしたいなとも思います。まぁ投資を始めた頃からずっとこんなこと言っているので成長がないのですけどね(笑)。
 当時から変わったことといえば、定量評価を中心として情報の鮮度が変わってきていますよね。投資家同士の交流機会などアナログ的なものもそうですが、生成AIの進化が凄まじいことには留意しておかないといけないなと改めて思っている所です。もちろん、プロンプトをどうするかなどによってまだ優位な要素を見出すことは変わらないとは思うのですけどね。
 そう考えた時に、やはり時間軸というものに改めて着目して、自分のやっていることを見失わないようにしないといけないなと思っています。どうしてもSNSやメディア露出などから伝わる一側面をみていると、極端な事例が記憶の表面に蓄積してきて、それが自分のマインドを乱すことにも作用しがちです。そうやってトライアンドエラーすることが成長なのだともいえますが、巧くやろうという心持ちは、たいていの場合、自分にとってはろくな結果にならないと悟っています。素人なりにまずは自分がやろうとしていることを見失わないようにありたいなと思います。

いいなと思ったら応援しよう!