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#05 著書『ソーシャル・ファシリテーション』と、ちびまりさんの、この先。

「まるもが気になるアノ人」に話を聞く第1段は、鈴木まり子ファシリテーター事務所の代表を務める、鈴木まり子さん(通称:ちびまりさん)。これまで4回にわたってお届けしてきたインタビュー記事も、今回が最終回となりました。#05は、ちびまりさんが新しく発売される著書のご紹介や、ちびまりさんの展望について。まるもは、先行予約で著書をポチって、ゲットしましたよ。ぜひご興味ある方は、お手にとってみてくださいね!(最下部に案内あり)

目次
[3/6] #01 ファシリテーションの概念ががらりと変わった、ちびまりさんとの出会い。
[3/7] #02 東日本大震災、わたしたちに何ができるのか。3人で立ち上げた、災害復興委員会。
[3/8] 
#03「被災地ならではのファシリテーションって?」
[3/9]
 #04 たわいないメールも、ボーリング大会も、ファシリテーションのいちぶ。
[3/10]
 #05 著書『ソーシャル・ファシリテーション』と、ちびまりさんの、この先。
対談している人:ちびまり、まるも
記事を書いた人:西道紗恵さん(ライター)
オーディエンス:ごっちゃん(2人をつないでくれた人)      

まるも:2021年2月10日に、徳田太郎さんとの共同著書『ソーシャル・ファシリテーション「ともに社会をつくる関係」を育む技法』(北樹出版)が発売されましたね。このお題にもある「ソーシャル」ということばが気になりまして。ここに込められた意味、意図を教えていただけますか?

ちびまり:実はね、今回は徳田さんにお誘いいただいて書かせていただいたんですけど、私自身は「ソーシャル・ファシリテーション」という本を出すつもりはなかったんです。これまでに、ビジネスやまちづくり関連の本は世の中に出ているけど、「ソーシャル」ってあまり出ていないじゃないですか。私も、ファシリテーションを地域づくりに活かしてもらいたいという想いがあったので、お引き受けすることにしました。

まるも:徳田さんからのお声がけだったんですね。

ちびまり:「どうして私に声をかけてくれたんだろう?」ってずっと思っていて、原稿が校了になったタイミングで聞いたんです。そしたら徳田さんが、「やだなあ、覚えてないんですか?」って。そういえばある日、徳田さんとビアガーデンに行ったんです。FAJの災害復興委員会をやっているなかで、なかなかソーシャルな場面でファシリテーションを活用してくれる人がいない。なら、ソーシャル・ファシリテーション協会をつくろうかという話しになり、私もノリ気になったんですよね。でもその後、災害復興が難航したりして、流れてしまったんですけど。もともと、この本は徳田さんが出版される予定だったそうです。でも、「ちびまりさんと協会を立ち上げようって話をしたくらいなんだから、ちびまりさんと一緒に書こう」と思ってくださったようで。それを聞いたのは、つい最近なんです(笑)。

まるも:ファシリテーターのお二人が、コミュニケーションできていなかったという衝撃の事実(笑)。

5段_1

まるも:この本に込めた、ちびまりさんの想いを聞かせていただきたいです。

ちびまり:ソーシャル・ファシリテーション協会を立ち上げようと言った、それくらいの強い想いがあることは変わりないんです。この本は、ファシリテーションに関心がある人だけでなく、いろんな困りごとを解決しようとしている人や、なんとかしたいと行動している人たちの後押しになればうれしいです。私自身も、NPOやボランティア活動でファシリテーションにすごく助けられているから。ファシリテーションって、すごく後押ししてくれるものじゃないですか。

まるも:本当にそうだと思います。

ちびまり:なんとかしたいと思ってる人に、届くといいな。

まるも:課題解決の方法として、ファシリテーションの良さを伝えたいという感じですか?

ちびまり:課題解決というよりは、「困りごと」とか、「なんとかしたい」っていう感じですかね。「課題」っていうと、なんか、自分から離れていくような気がしませんか?というよりも、自分の身の回りにある、ちょっと気になること。それをなんとかしたいなと思うこと。そう思っている人たちって多分、「課題解決しよう」としていないと思うんですよね。せっかく、なんとかしようと行動しているのに、上手くいかないとか、揉めてるとか、そういう状況に出会うと、すごく残念な気持ちになります。そこにファシリテーションのマインドやスキルがあれば、その人たちの想いを後押しできるのかなって。

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ちびまり:だから、まるっちと一緒ですよ。まるっちのビジョンって、「一人ひとりが自分の願いや想いにむけて進んでいける(と実感できる)社会」ですよね。

まるも:なんでそれを知ってるんですか?そのビジョンを知ってる人、なかなかいないんですけど…

ちびまり:まるっちとお話するんだから、いろいろと読ませていただきましたよ。このビジョンを知って、私も同じだなあって。

まるも:ちびまりさんが見据えている社会のあり方や、ちびまりさんご自身のビジョン、展望について教えていただきたいです。

ちびまり:ビジョンや展望ってあまりもってないですね。ただ、日々「今ここ」を大切に自分の心に従って生きていく感じでしょうか。そして、身近な人やご縁のあった人たちが、少しでも「楽しく、いきいきと、希望をもって」暮らしていけるようお手伝いができればいいなぁと思っています。

(対談は以上です。最後までありがとうございました。)

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2021年2月10日(水)から、著書『ソーシャル・ファシリテーション:「ともに社会をつくる関係」を育む技法』(徳田太郎・鈴木まり子著/株式会社北樹出版)を好評発売中!ぜひお買い求めはください!

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(まるもの一言)
今回の記事の中でも紹介されている「ソーシャル・ファシリテーション」。人々の間に「相互の支えあいの関係」を育み、社会的課題の解決を支援・促進するアプローチの実践的手引きです。インタビューでは聞けなかった、地域づくり、災害復興などにおける他の事例もたくさん収録されています。気になった方は、ぜひお買い求めください!

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