自分ありきのコミュニティ/自分を活かすという重荷
この記事は、Social Mirai Design 2021 にて7/25(日)に開催した「コミュニティ×研究×まちづくり×企業」、その中で としま会議 の代表も務める 中島明 さんのお話を受けて書いた内容です。
自分ありきのコミュニティ
コミュニティを語る時に自分の立ち位置を自覚しておくことは大事だ。やりたくてやっていることなのか、頼まれたからやっているのか、だけでもだいぶ違う。自分を犠牲にしてコミュニティを回す、ということは悲劇、だけど、実際起きていたりもする。
明さんは地域の人をつなげるイベント(としま会議)を7年間で50回近く開催している。
"続けられたのは1人で運営していたから。疲れたら休めばいいし、ノッていたら毎月開催したらいい。自分が話したい人を呼ぶから興味は続くしやりたいと思える"
明さんのスタイルから学べることは、あくまで、自分ありきで活動を進めていることが大事だということ。だから、続けていくことができる。結果として、明さんの周りには、多様な人たちのコミュニティ、本人の言葉いうところの、生態系ができている。
これは自己中心的だということではない。自分の気持ちや考え「も」活動をする上で大事にしているということ。結果として、関わる人たちの気持ちや考え「も」大切にすることができる。
キャラクターをどう活かすのか?
また、自分の立ち位置を自覚するという話は「自分のキャラクターをどう活かすのか」を考えることにもつながっている。
キャラを活かすことで、コミュニティがより良い方向に向かうことができる。また、自分自身のハッピーにつながる。だから、キャラクターをどう活かすのか、を考えることは大事。ただし、これは「キャラクターを活かす」=「目立つ・表舞台で活躍する」ではないことに注意したい。
それが自分に向いていることだったり、自分がやりたいことだったりするなら良いが、そうでない人いる。むしろ、コミュニティに関わる人たちは、どちらかといえば「サポート役」「伴走向き」「黒子」など、目立たないところで動いている人のほうが多い印象だ。
キャラクターを活かす、ということは前提に起きつつも、それがどのように発揮されるのか、は人それぞれ違うし、違って良い。この時代、ともすると「自分を生かして活躍しよう!」という雰囲気があるし、すべての人達にわかりやすい形で発揮しなければいけない、という雰囲気もあるように感じる。
ただ、それはちがう。そんなのは重荷にしかならない。自分らしく、は大事だけど、自分らしさが発揮される場面やシーンは、人によって異なるということを理解しておきたい。
まとめ
(自分自身へ自戒も込めて)コミュニティをつくる・運営する・回す、言葉はどれでもいいけれど、コミュニティに関わる人は「自分の立ち位置」を常に自覚しておくことが大事だ。
そうすることで「なんのために」やっているか、「誰のために」この場があるのか、を見失わずにすむ。また、ほんとうの意味で自分のキャラクターを活かした立ち回りができるようになる。
そうすることで、自分も、関わる人も、そして、コミュニティ全体も、ハッピーな度合いが高まっていく。そんなお話でした。
あなたは、自分のいるコミュニティで、どんな立ち位置でしょうか?
以上。
ありがとうございました。
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