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査読チュートリアル@日本教育工学会

2018年9月28日(金)に開催された日本教育工学会の全国大会で「査読チュートリアル」に参加しました。
私はこれから大学院で学び研究をしながら査読を通す必要があります。
非常に興味のある内容でしたのでメモをしていました。共有します。

「落とすための査読ではなく、論文をよりよくするための査読です。」
とおっしゃられていたことが印象的でした。

よくあるチェックポイントとして下記を指摘されていらっしゃいました。

1. 筋がよく理解できない

・背景、問題、目的、方法、結果、考察になっていない。結果と考察は違う。
・文章に一貫性がない。
・主語と目的語がはっきりと書かれていない。

2. 新規性が不明確(非常に多い)

・先行研究のレビューが十分に行われていない。
・海外の研究を引用していない。

3. 研究方法の妥当性が不十分(非常に多い)

4. 実践的研究価値が低い(教育工学なのでここに重みがある)

・価値が低いと安易に決めつけるのではなく、どう展開できるのか丁寧に述べる必要がある。

5. 倫理的な疑いがある(これは本当にダメ)

その他

・1回目の指摘に1つずつしっかり対応し、回答する必要がある。
・指摘された部分を安易に削らない。実は、非常に面白く、引き出したい部分のことがある。

30分でしたが非常にわかりやすく、勉強になりました。

研究者として成長する目的で開設しています。