闘争心を解放しないか｡｢DAEMON X MACHINA(ﾃﾞﾓﾝｴｸｽﾏｷﾅ)｣レビュー
NintendoSwitch/Steam用ビデオゲーム「デモンエクスマキナ」を遊んでみた感想、製品のおすすめ記事です。R3/9/27(月)までセール中(65%off)！触ったことがない方にこそ読んでいただきたいです。
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はじめに
──briefing start
先日、ニンテンドースイッチオンライン加入者を対象に、3Dシューティングなメカアクションゲーム「デモンエクスマキナ(以下、DXM)」の"いっせいトライアル"が開催され、R3/9/19(日)に終了しました。これは期間内だけ無料で製品版のゲームを楽しめるというものです。
……期間終わってから書くなってな。
私はDXMのプロト版・ならびに体験版をプレイし、かなり惹かれてはいたのですが、ちょっと気になる7,200円+税というプライスに尻込みし、戦場を後にした脱走兵でした。
……しかし、自分のニンテンドーアカウントの「ほしい物リスト」を覗いたときや、DXMのセール情報がピックアップされたときなど、ふとした時に目に入るサムネイルの血通う機械を見るたびに、身体が闘争を求めているのを感じたのです。
そして来たるいっせいトライアル……もはや言葉は不要でした。
welcome to your battlefield.
※アーセナル:人が乗って操縦するロボ。"モビルスーツ"みたいなもの。
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1.ゲーム性
本ゲームは、メカを操作し、前後左右上下無尽に天地を駆け回り、最大6つ持ち込める武器を戦況に応じ切り替え、ロックオンして敵機に発砲、発砲……敵対勢力撃破や施設防衛などのミッションをこなす……という、とにかく……
せわしない！それがタノシイ！
脳内物質ドバドバ！
……そんなゲームです。もっともゲームの詳しい説明は公式サイトなどが詳しいので割愛しますが……とにかく好みの武器を担いで闘争するゲームです。
武器の構成は、右手/左手/予備×2/肩/サブウェポンで6つ。いくつか制限はあれど、自分好みの武器構成で出撃できるわけです。
マシンガンを2丁持ちしたり、
バズーカを3門構えたり、
感電させ身動きを封じ極太レーザービームで消し炭にしたり、
あえて日本刀一本で勝負に出ても怒られません。
あなた次第です。
また、自機……アーセナルの装甲も組み替えられます。装甲とは、頭/胴体/右手/左手/脚/補助パーツの6つで構成された、防御力や移動性能に関わるパーツです。
もっと深みにハマれば、武器にも装甲にもめちゃくちゃ細かくパラメータが割り当てられており、数値と理想のにらめっこにいそしむ事になるわけですが、それは追って理解することです。適当に組んでもとりあえずカッコよくはなります。
今は考えるな。身体の求めるまま闘争しろ。
個人的な話ですが「エクストルーパーズ」という3DS/PS3用ゲームを思い出しました。まぁ類似ゲームはいくつかあるかもしれませんが、真正面からロボのロマンをぶつけてくるこのゲーム、ぜひ体験していただきたいです。
……いっせいトライアル期間終わってから書くなってな。
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2.ストーリーやキャラ
「ロボを操作するだけの鉄の味しかしないゲームなんでしょう？」と思ったあなたは待っていただきたい。このゲームの魅力は、個性的なキャラクターと重たい世界観にも起因します。もっとも最初はキャラと世界の濃厚さに面食らいますが、進めていくうちに雰囲気ゲーでは終わらない事がわかります。世界に翻弄される各キャラの生き様、死に様を描いた、血の味がするゲームなんです。
キャラクターについても公式サイトの説明が詳しいというか、ゲーム内で語られない要素が平然と公式サイトで語られたりしているのですが、キャラの属性について思いつくだけでも述べると……
武人、狂犬、電波、狂犬、シスコン、狂犬、狂犬、ブラコンの狂犬……
4〜5割狂人のゲーム。
……名誉のために明言しておくと、私は記事を面白くするために誇張した表現を使っているわけでもなんでもありません。そもそも彼らの生きる世界自体が狂ってしまったのです。しかし、ノープランで作られた狂人は出てきません。それぞれの過去があり、それぞれの生き様を見せてくれます。ゲーム内で語られないけど。
(合わせてここで言っておくと、このゲームは説明不足な点が結構あります。推察、考察はできますが、話の流れやポエムに遮られる部分が多々あるということです。ちょっとネガキャンして記事のバランスを取っておきます)
本作では『自分はなぜ戦うのか？』という問いが繰り返し扱われます。次に取る行動がプレイヤーの選択に委ねられる状況も発生します。大きな分岐点ではないですが、ストーリーが完全な受け身ではないので、彼らと共に世界の情勢変化に巻き込まれていく感覚を味わえます。
世界の未来は君の手に。戦場へ飛び込もう。
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3.ボリューム
ストーリーモード以外にもフリーミッションやソロでも遊べるマルチ用ミッションがあったり、武器の収集・厳選要素があったり、通信要素も備えていて最大4人で協力や対戦が楽しめる本作。なかでも対人戦は人外めいた動きの猛者が集っているそうです。
では「ストーリークリアしちゃったらそのゲームはもう遊ばなくなる」派の方にとってはどうでしょうか。もちろん重厚なロボアクションは満喫できますが……ちょっとボリューム的には物足りないかもしれません。というのは、私はいっせいトライアル期間中にエンディングまで到達できてしまったからです。期間は1週間でしたが、実働は16時間ほどでした。ストーリーモード以外には手出ししていません。
もっとも、協力プレイ/対人戦も相当に楽しめるようになっている……もしくはこっちの方がメインだという考え方もありましょうが、"ソロプレイで間に合うならそれを中心に遊ぶ"勢はやはり存在します。
そして、ルーキーがマルチに踏み込もうとした時に直面するかもしれない問題が、プレイヤー人口の減少という当ゲームの現状です。
そもそもロボアクション自体がニッチなジャンルでもあり、かつ本作は発売から2年経っています。此度のセールやいっせいトライアルもそれを祝したものです。
これは憶測になりますが、2年経っても未だプレイを続けるコアなファンが点在する状況で、ルーキーがマルチに飛び込んだらどうなるのか……？そもそもマッチングが成立するのか……？
私はマルチを未プレイゆえあまり多く語る資格はありません。
とはいえ、ストーリーが終わっても他のミッションもあります。"ゲーム内の機体が強くなる"やり込み要素と、"プレイヤー自身が上達する"やり込み要素があること。そしてロボアクションを愛する気持ちがある方ならば、かなり満足できる作品だとおもいます。
あ、マルチの方も楽しめる方なら、フルプライスで購入してもボリューム十分なのではないでしょうか！
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4.選択
個人的意見を言うなら、本作を購入するタイミングとしてはかなりチャンスではないか？とおもいます。繰り返しますが、Switch版の65％offセールはR3/9/27(月)までです。
これまでも20%offくらいのセールは何回かあったように記憶していますが、65％以上の値引きはしばらくないでしょう。あったら悲しいです。
そして、いまこの時期に購入をおすすめする理由がいくつかありまして、1つはDXMのプロデューサーが続編制作に意欲があるようだからです。これは、2周年記念の公式配信内での発言に基づいたインフォです。
制作がどの段階なのか、ないしまだ何も始まっていないのか、あるいは言ってみただけなのかはわかりませんが……
トライアル期間でたっぷり楽しませていただいた側としては、セール中であれ購入して、少しでも開発資金に充ててほしい……やる気を満たしてほしい……
なので私は本作を購入させてもらいました。ストーリークリアしちゃってマルチをやる予定もないのに。
(まぁそれが当然というか、後払いの入園料だと思って払わせてもらいました。タダで遊ばせるために体験させているわけではないんでしょうし)
ひとまずフリーミッションをクリアしていこうとおもいます。
もう1つの理由は、やはりトライアル期間後ということで、新規の人も入ってきているのではないかという予測です。いくらマルチやる予定がないとは言え、ちょっと覗いてみたくなるのが人間ですので。人が増えている/戻ってきているであろう今がチャンスだとおもいます。
ちなみに、いっせいトライアル期間は終わりましたが、体験版は常時ダウンロードできるソフトです。そちらをプレイして判断すると良いでしょう。
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おわりに
私自身は日が浅いプレイヤーですが、本作の熱量にほだされて思いの外長文のレポートを書いてしまいました。購入を検討されている方の一助になれば幸いです。検討していなかったけど気になってきた方がいらっしゃればもっと幸いです。
私と一緒に一本の糸を紡ぎ、世界を解放しましょう。
──briefing over