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2betpot ターンのドンクベットが有効な状況

こんにちは。marumetaです。
最近100nl zoomに挑戦しています。50nl zoomと比較して明確に違いを感じるのが、OOPでのプレーです。100nl zoomのreg達は工夫したラインでOOPでのEVを確保してきます。逆に単純なチェック/コールでは、IPに一方的にEVを奪われてしまいます。
ということで、OOPのプレーの幅を増やすべく座学を進めています。OOPのチェック/コールに代わるプレーの選択肢としては、
・チェックレイズする
・コールして次のストリートでベットする(ドンクベット)
が考えられます。
そこで今回は、ターンのドンクベットが有効な状況を調べたいと思います。もちろんzoomagaのソリューションを使います。

想定状況とソルバーの設定

状況:
UTG対BBの2 bet potで、UTGの25%サイズのCBにBBがコールした状況を考えます。
スタック:
フロップ時点でポットが5BB、残りのスタックが100BBです。ターン時点でポットが約7.5BB、残りのスタックが約99BBです。
プリフロップのレンジ:

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集合分析の対象とするフロップ、ターンの組み合わせ:
zoomagaのソリューションでは、フロップは25%、50%、75%、110%の4種類のベットサイズが設定されています。今回は4種類のサイズの中で25%のベット頻度が最大となり、かつ25%ベット頻度が20%以上のフロップを対象にしました。全1755種類のうち1111種類が該当します。ターンのカードは49種類あるので、1111×49で54439種類の組み合わせが存在します。

ターンのBBのアクション:
zoomagaのソリューションでは、ターンのBBのアクションは50%ベットとチェックの2種類が設定されています。

集合分析の結果 ターンのドンクベット頻度

ターンの集合分析をすると、各ボードでのBBのチェック頻度と50%ベット頻度が得られます。今回は、BBの50%ベット(=ドンクベット)の頻度が高い状況を確認していきます。フロップのハイカードとドンクベット頻度の関係を見てみましょう。

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こちらの散布図は、横軸をフロップのハイカード、縦軸を50%ベット頻度とした散布図です。一番右のx=14はAハイのフロップであることを表します。例えばx=11~12のJ~Qハイフロップの場合は、y=80付近にも点がありますね。これは、BBのベット頻度が80%以上になるボードがあることを意味します。

次に、散布図をベット頻度=20%のラインで分割して点の数を数えると、
上側:ベット頻度が高い領域 1763条件
下側:ベット頻度が低い領域 52676条件
となります。約30回に1回はターンのドンクベット頻度が20%以上であることがわかりました。

以降は、この2種類のボードの特徴を比較することで、ターンでドンクベットが有効な状況について理解したいと思います。

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