"リバーで滑ったフラドロはブラフしてはいけない"を考えるハンドレビュー
こんにちは。marumetaです。
最近、"リバーで滑ったフラドロはブラフしてはいけない"という言葉を何回か耳にしました。今回は、1ハンドをレビューすることでこの言葉の真偽を確認していきたいと思います。ツールはGTO Wizardを使います。
確認したいのはリバーのフラドロの扱いです。ですが、リバーを理解するためにはターンを、ターンを理解するためにはフロップを理解する必要があります。なので、フロップ→ターン→リバーの順に解説していきます。少し長くなりますがお付き合いください。
状況
100bb持ちのキャッシュゲームで、BTNが2.5bbにオープン、BBがコールした状況を考えます。
フロップ(Pot=5.5bb)
・QhJh7c x→bet27%→c
BBのチェックに対するBTNの戦略は以下です。
今回は、BTNがポットの27%のCBを打つことを考えましょう。レンジの内訳は以下です。
BTNの27%CB戦略の特徴は以下のような感じでしょうか。
・QQ等の強いハンドから96ssのような非常に弱いハンドまで広いレンジでベットする。
・フラドロも多く存在する。例えばAXhhは全て含まれ、ベットレンジの中でEQが高い方である。
それに対するBBの戦略は以下です。
BBの戦略の特徴を以下にまとめます。
・77やQJ等の2ペア以上ハンドのほとんどはレイズする。
・64s等の非常に弱いハンドはフォールドする。
・フラドロを含め幅広くコールする。
したがって、BBのコールレンジには強くも弱くもないハンドが多いという状況です。コールレンジの内訳は以下です。
ターン(Pot=8.5bb)
・QhJh7c 3s x→bet159%→c
3sは両者のレンジの強さを大きく変化させるものではありません。BBはほぼレンジ全体でチェックし、BTNはレンジの3割程度でオーバーベットします。
159%ベットレンジの内訳は以下です。
・セットからトップペアまでで約4割を占め、残りはほとんどAハイ以下。
・セカンドペア、サードペアはほとんどない。
・ドローの中ではガットショットやオープンエンドが多い。
・フラドロの多くが含まれる。例えばAK、AT、A6-A2hh。EQは30-40程度で、セミブラフとして扱われる。
それに対するBBの戦略と、コールレンジの内訳は以下です。
・レンジ全体の6割をフォールドする。
・QXは全てディフェンスし、JXはコールとフォールドの混合戦略。
・ドローの中ではフラドロが最も多い。
・7Xhh、3Xhh、AXhhはコールし、ペアの無いKXhhはフォールドする。
リバー(Pot=35.5bb)
・QhJh7c 3s 2c x→?
お待たせしました。ここからが本題です。
リバーのカードはhではなく、ターンまでフラドロだったA6hhのようなハンドはフラッシュを作ることができませんでした。フラドロを含め、BTNがどんな戦略を取るか確認しましょう。
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