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スペイン語話者の息子と日本語話者のわたし
子どものスペイン語力がどんどん伸びて、
私が分からない単語が出てくると、
易しい言葉で通訳してくれる。
彼はまだ5歳。
私なんか比べものにならないほど
スペイン語話者になっている。
私や夫とは日本語で話すけれど、
彼から出てくる言葉の多くはスペイン語。
ルー大柴さんみたいだな、とよく思う。
せっかくメキシコにいるなら、
現地の学校でいろんな人と関わって
いろんなこと感じながら
育っていったらいいなと思っている。
メキシコ人と一緒にスペイン語で
色々なことを学べるって
息子にとって、素晴らしい経験に
なっていくだろうと思う。
それとともに、
アジア人であることによる差別にも出会うだろうし、
日本人なのに日本語よりスペイン語の方が
得意であることへの本人の違和感や葛藤・・
そんなことにも彼は出会い、
向き合っていくかもしれないなぁ、と
最近よく思うようになった。
日本に住む外国籍の家族の話を聞いた。
日本語が話せない親と、
親の言葉を話せない子どもの話。
小さい頃はまだいい。
でも、子どもが大きくなった時、
意思決定にかかわる大切なことを親と話せない。 親は、いろんなゆらぎのある複雑な子どもの気持ちを
理解して受け止めてあげることができない。
それって、お互いにとても辛いなぁ・・と
胸がキューっとなる。
日本に住んでいたら、
私には想像もしなかったことだった。
安心して話せる誰かがいるって、
本当に大切なことだと思う。
それは、年齢にかかわらずみんなにとって。
メキシコシティで、日本語話者の子どもと
大人の日本語サークルというのを
仲間と一緒に始めます。
子どもにとっての”日本語の学び”が大きな柱では
あるけれど、みんなにとっての安心できる居場所に
していけたらいいなぁと思っています。