愛想笑いはほどほどにした方が良い
私は大学生でアルバイトを初めて、とにかく精一杯に働いた。
周りの子は上手にサボったり、面倒くさくなったら飛んだりしてたけど、私は要領が悪いから毎日全力で仕事していた。
接客がメインの仕事で、お客さんはおじさんばかりだったから、無駄話に付き合わされることがとにかく多かった。
仕事も暇では無いのに、おじさんに愛想良く受け答えをしないといけない。
そういうとき、ベテランのバイトさんはめちゃくちゃ愛想笑いをしていた。
めっちゃでっかい声で、ワハハと笑えば、お客さんもニコニコで、仕事の手も止めないで済む。
私もマネして、よく愛想笑いするようになった。高校生まで愛想笑いなんて、友達相手にたまにしかしたこと無かったから、すごく疲れた。
でも、元気が良いとか、愛想が良いとか褒められるようになって、それが嬉しくて私はこれを多用しまくり、バイト中と社会人になってから2度怒られた。
1度目は笑い声デカすぎと注意された。
2度目は笑っちゃいけない場面だと注意された。
正直どっちもあんま自分が悪いと思ってない、でも、愛想笑いって悪い側面もあるんだと反省したし、思うことがあった。
愛想笑いが少ない子の方が、場の主導権を握れるし、周りが気を使う!
20代になってやっと気づいた。
全く愛想笑いできない子は可愛げがないと思われるかもしれない、多少は必要だと思う。
でも、してやる価値がないとき、失礼なことを言われたときなどにはしない方がいい。
今までどんな場合でも、絶対場の空気が悪くならないように軽く愛想笑いしていた。
むしろ自分は異常だったんだと思う、上司からのウザ絡み、面白くないギャグ、全部愛想笑いで逃げてきた。
それは相手に対しても失礼だ、面白くないなら、失礼なら態度で示して、相手に反省するチャンスを与えないといけない。
自分のことを振り返ればすぐ分かることなのだ、喋ってて相手の反応が悪かった話題はしないようにするし、難色を示されるワードがあれば使うのを控える。
私は今、やっとで愛想笑いから抜け出せることが出来た、職場のおじさんにダルいことを言われたら「そうですね」と「そうなんですか」でなんとか乗り切れている。
寒いギャグには「ハハ…」と乾いた笑いを返せばいい、一応気を使ってるんですけど、全然面白くないですよ、という姿勢を相手に見せなければならない。
こんな当たり前のことにこの歳まで気づけなかったことが本当に恥ずかしい。
若い頃は、誰からも嫌われたくない、皆と仲良くしたいという想いが強く、そのせいですごく疲れていた。
皆と仲良くなんて、できる人がすれば良いのだ。
私は嫌いな人が沢山いるけど、露骨に態度に出すことは絶対しない。
だから、自分が仲良しだと思ってる友達が本当はどう思っているかなんて分からない。
無駄に気を使う人生を歩んでしまったけど、これからは元気に生きていこうと思う。