保育園でのままごと遊び:子供たちの発展を促す秘訣
自己紹介はこちらの記事をご覧ください。
https://note.com/marumaruniko/n/nd8074346424f
これまでの経験から書いています。
こういう考え方もあるんだと参考程度に見ていただければ嬉しいです。
ケーキをお皿に置くだけ・・・。
「一緒に"ままごと"しよう」と5歳児の女の子に誘われて、ままごとコーナーで遊んだ時の話。
ままごとコーナーには、テーブル、小さいけれど調理台とコンロ、水道といった台所があるような環境。
女の子が「ケーキを作ってあげる」と、出てきたのは、誰が見ても「ケーキ」なケーキが、“ぽんっ”と乗せられたお皿。
出てきたケーキをみんなで食べて、遊びは即終了。
これがダメってことはないと思います。
ただ、ままごと遊びをもっと豊かに楽しめたら良いなぁと思いました。
ままごと遊びで楽しんでもらいたいこと。
年齢によって、ままごと遊びの楽しみ方は違います。
5歳児では、
生活の中で見たもの、食べたもの、経験したことを再現すること
周りの大人の行動や仕事を真似して模倣すること
友だちと上手く関わりながら、ストーリーを作って遊ぶこと
などが挙げられます。
ままごと遊びをもっと豊かに楽しむために。
子どもは周りの大人の行動をよく見ています。
好きな大人(家族や保育士など)なら尚更よくその姿を見ていて、真似したいと思っています。
それを子ども自身がやってみることで、次第に身についたり、さらに周りを観察しようと思うものです。
これが保育園でできる遊び。ままごと遊びです。
また、友だちと関わりながら上手くままごと遊びを進めていくには、子ども同士に共通のイメージや、ある程度ルールが必要です。
ままごと遊びは、社会規範を身につける、重要な子どもの遊びの一つだと考えています。
このような豊かな遊びにするためには、少し工夫が必要です。
見立てられる食材を用意した。
誰が見ても「ケーキ」なケーキではなく、お手玉やチェーンリング、毛糸で編んだものなどの抽象的なものをたくさん、食材として台所に出してみました。
具材 ごっこ遊びを支える道具を参照。
保育士も一緒に楽しんでみた。
ままごと遊びの仲間に入り、ストーリーをつけながら遊んでみました。
さらに、私は新たな展開を言葉かけによって、よりままごとの世界にのめり込むことができるように工夫しました。
変わってきた”ままごと遊び”。
繰り返し関わり、1ヶ月くらいたったときの経過報告です。
みんな同じ「ケーキ」でしかなかった「ケーキ」が、チョコレートケーキになったりクリームケーキになったり、いちごケーキになったり、色々工夫して作れるようになってきました。
周りの大人が行なっていることを模倣し、ままごと遊びの中で表現できるようになってきました。
「作って終わり」のままごと遊びではなく、それぞれに役がついたり、ストーリーができたりして、たくさん楽しめるようになりました。
ただ、私が遊びに入っていない時にはまだまだ子どもたちだけではストーリーを展開させていくことができていない様子も見られます。
この辺りをどの程度まで関わるかは悩ましいところですが、
あくまで、気づきを与えるところまでで、あとは子どもたちに委ねていきたいと考えています。
今後どのように"ままごと遊び"が発展していくのかを楽しみに見守っていきたいと思います。