むしろすごい。
頼む、頼む…っ!と願いながら振ってきたサイコロの出目が、突然“無”に還る。
虚しい。
私なんかが絵を語るのは烏滸がましいと重々承知の上で。
絵って神聖なものかもしれない。
言葉で言い表せないものを絵にしているのだから、
絵を言葉で説明するのはかなりこう、違和感たっぷりだけれど。
決められた完璧も、完成も、正解もない。
行き止まりのない迷路。
「上手い」が正解じゃない。
「下手」が不正解じゃない。
今書いてて訳がわからない状態なんだけれど、
つまり絵って元々「訳がわからないもの」なのかもしれない。
そんな「訳がわからないもの」に絵描きは常に真剣に向き合ってるのだから、
時々急に何も信じられなくなったり、描くのを投げ出したくなったり、絵を描く自分訳分からん…なんのために描いてるんだ…ってなるのは自然なことで、寧ろ普段そうならず「訳がわからないもの」の魅力に侵されている状態がすごいことかもしれない。
絵描きはすごい。
いや、絵描きに限らない。
はぁ相変わらずの語彙力の無さに、呆れる。