防衛機制:人間のこころの守り方まとめ
■防衛機制(ぼうえいきせい)
この防衛機制とは、「人がこころを守る心理メカニズム」です。
そのメカニズムには共通点があり、防衛機制は全部で20種類以上あると言われています。人間がこれまで生き延びてきた秘儀ですね。
・(散らかったものは)とりあえずクローゼット
自分が真正面から感じるとまずい感情や行き場のない整理のつかない感情をとりあえず見えないところに押し込めて一見片づいたように見せる。
思い出したくない記憶や感情、本当はやりたくてもできないことを無意識の中に押し込めて意識しないようにする心の働き。
例;過去、やりたいことを経済的な理由であきらめた。その後は、やりたいことすら忘れてしまっていた。
心理学用語:抑圧
・(かわいい子にはそんなもの見せられません)過保護マミー
とりあえず見ない、聞かない。
目の前で起きている悲惨な状況などに耐え切れずに、心を閉ざしてしまうことによって、現実を認識しないようにする心の働き。
例;第一志望の大学に受からなかったらしい。合否サイトを見れない。
心理用語:否認
・僕悪くないもん!くん
実際のストレス要因から心理的にも物理的にも逃れようとする心の働き。例;テスト勉強をしなければいけないのに部屋の掃除を始めてしまう。
心理用語:逃避
・大きな赤ちゃんごっこ
自分にとって障害になる出来事を目の前にして乗り越えることが困難と思える時に現在の自分よりも幼い発達段階に戻り、困難を回避しようとする心の働き。
例;幼児が弟や妹が出来たときにできていたはずのことができなくなり、一時的に親から食事を口に運んでもらったり、着替えさせてもらったりする。
心理用語:退行
・思春期ヤンキーくん
簡単には受け入れられない考えや感情に抵抗するために、わざとそれとは反対の行動や態度を取ることによって自分の衝動や欲望を制御しようとする心の働き。
例;自分の気にしているところを指摘されて受け入れられないためにより反抗な態度を取ることなど。
心理用語:反動形成
・頭でっかち先生ちゃん
受け入れるのが難しい状況や感情を理屈や論理的思考により頭で理解しようとする心の働き。
例;どうしようもない理不尽な出来事が起こり、どうしてそうなってしまったのかを理解するために情報収集をして理屈で理解しようとする。
心理用語:知性化
・聖人君主くん
自分の中の抑圧された欲求や感情を他人の側に転嫁して自分を守ろうとする働き。
例;自分が先に相手のことを嫌いに思ったがその気持ちを受け入れることは出来ず、自分は相手から嫌われていると思い込む。
心理用語:投影
・わたしは健全大人ちゃん
自分の中で受け入れがたい欲求や衝動を学問や芸術活動など社会的に望ましい方向に変化させ発散させていく心の働き。
例;部活動の記録がうまく伸びない悔しい気持ちを勉強で結果がでるように努力すること。
心理用語:昇華
・みんなと仲良しよいこちゃん
自分の欲求が満たされないときに理由付けをして自分自身を納得させる心の働き。「酸っぱいぶどう」として説明される。
例;ぶどうを食べたいためぶどうに手を伸ばしたが、届かなかった。「あのぶどうはすっぱいから食べなくてもいい」と理由付けをしてあきらめる。
心理用語:合理化
・(お前のものは俺のもの俺のものは俺のもの)ジャイアンちゃん
他人の素晴らしいと思うところを自分の中に取り入れた上で、自分自身と重ねて価値を高めていこうとする心の働き。
例;親が周囲に自分の子どもが有名な大学や良い会社に入ったと自慢して優越感に浸るなど。
心理用語:同一視
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