■「根回し」は、日本人だけの常識?Part2
「働き方改革関連法」施行により、長時間労働の是正、労働環境の良化、生産性の向上が求められるようになりました。
私たち自身も仕事のやり方を工夫し効率の良いものに改善して行くために、1つの対策として「無駄に長い会議やミーティング」をどうしたら良いか?を前回から書かせていただいております。
キーワードは、「根回し」と「キーマン」です。
■「根回し」をする相手が苦手な人だったら…
・苦手な人が「キーマン」の場合
会議の主催者が思い描く方向(結論)に導くため重要なのが「キーマン」に
対する「根回し」という話も前回させていただきました。
※「根回し」は「悪い」「正々堂々としていない」という考えをお持ち
の方は、なかなか受け入れがたい内容かもしれませんが、組織として
「全体最適」を目指すためには、「必要悪」と考えていただきたい
旨、お話しさせていただきました。
会議の成否を左右する「キーマン」の存在ですが、「根回し」をしなけれ
ばならない「キーマン」が自分にとって「苦手」な人だったらどうしまし
ょう?
不思議なもので、こちらが「苦手だ」と感じていると、どういうわけか、
相手にも伝わってしまうんですよね…
「苦手」な人だから、できるだけ関わりたくないのが本音ですが、できれ
ば会議は、全体最適を考えた方向に向かわせ、成功させたい…
さあ、どうしましょう…
確かに「苦手」ではありますが、会議を成功に導くという目的のために、
「キーマン」を好きになる努力をしてみたらどうでしょう?
いきなり「苦手」な「キーマン」を好きになる努力をしましょう…と言わ
れても、「はいそうですね」という風にはなりませんよね。
逆に、どうして「キーマン」のことを「苦手」だと感じてしまうのでしょ
う?
私たちは「キーマン」のことをどれだけ詳しく知っているのでしょうか?
中途半端な情報だけで「苦手」だと判断していないでしょうか?
「苦手なキーマン」のことをたくさん知ることにより「信頼」できる部分
をできるだけ探してみましょう。
※例えば、「苦手なキーマン」は、細かくて口うるさいが、間違ったこ
とは言っていない。とか
ものすごく厳しい「キーマン」だが、本当に困ったときには、助けて
くれる…クレーム先には、一緒に同行してくれる。とか…
先入観だけでなく、もう一度「苦手なキーマン」のことを知る努力をして
みましょう。
「苦手」だと思っていた部分も裏を返せば尊敬できる部分として捉えるこ
とができるかもしれません。
「信頼」できる部分がいくつか見つかったら、「キーマン」に対し「信頼
しています」というアピールをしてみましょう。
簡単に、「苦手なキーマン」をもっと良く知って、「信頼」できる部分を
見つけ出し、「私は、あなた(キーマン)を信頼しています」アピールをし
ましょう…と言っても、今まで「苦手」としていた人に対し、直ぐ実行に
移すのは現実的ではないという人も多いと思います。
私自身も、文章では簡単に書いていますが、「じゃあ、お前がやってみ
ろ」と言われたら…躊躇してなかなかできないかもしれません…
「苦手な人」は、どう頑張ってもやっぱり「苦手な人」なのですから…
じゃあ、どうしましょう?
私が思うに、こういうときは、メールを有効活用しましょう。
いきなりメールを送ると「事前に何の話もなく、いきなりメールかよ!」
と印象を悪くして逆効果になる可能性があります。
メールを送る前に「キーマン」に次のことを口頭で伝えましょう。
※私だったら、事前に何の話もなく、突然メールで「相談」されたら
相手に対し「席がそんなに離れているわけでもないのに…何で直接、
相談してこないのだろう?私のこと苦手なのかな?」…と考えちゃう
かもしれません。
「苦手なキーマン」ですが、頑張って直接一言伝えましょう。
「苦手なキーマン」にメールで相談する前に、直接「ご相談させていただ
きたいことがあるのですが、いつもお忙しくしていらっしゃるので、メー
ルでご意見をお伺いさせていただいてもよろしでしょうか?」と伝えまし
ょう。
※伝えたときに「今なら時間があるから話を聴くよ」と言われるかもし
れません。
その時のために、相談のための資料持参でお願いしましょう。
そして、メールで「相談」するのですが、この時のメール文には、失礼の
ないように細心の注意を払い「信頼」していますアピールをしましょう。
誰でも「信頼しています」というアピールは、好意に繋がっても、マイナ
スイメージにはならないはずです。
※下心見え見えのメール文章だと、逆効果なので「信頼しています」
アピールも節度を持って行いましょう。
「苦手なキーマン」でも、「メールでご相談させてください」と一言勇気
を振り絞って伝えましょう。
これがきっかけとなり相談メール送信後、「キーマン」と直接話す機会も
増えるはずです。
直接話してみると意外と「苦手」意識が薄れるなんてこともあるかもしれ
ません。
「苦手な人」でも、相手のことを知ろうとすると、不思議と相手もこちらのことを(良い意味で)意識してくれるようになります。
人間「食べず嫌い」ではなく、「何でもトライ」することで先に道が開ける場合が多いのです。
何も行動しなければ、その場に停まったままになります。
自分自身を成長させるためにも、「苦手」と思う人にも、もっと相手のことを知り、興味を持ち、良好な人間関係を築く経験にもなります。
本来、「苦手な人」とは、かかわりを持たないのが精神的にも良いのですが…仕事上、どうしても付き合わなければならない「苦手な人」も存在します。
人は、気性も性格も十人十色です。
私が提案させていただいた、やり方が合わない人もいると思います。
みなさんも「苦手な人」とどうしても接しなければいけない場合は、自分なりの「苦手な人」克服方法を見つけましょう。
次回は、実際にどのように「キーマン」に「根回し」を行うのか?を提案させていただきます。
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