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タイミングを考えさせられた彼。

ずーっと下書き保存のまま、放置されていたこちらに手をつけてみる。笑
写真はいつかの、ナスと鶏肉のトマト煮込み。
ちなみに、ナスは煮込みでとろとろになったもの以外苦手🍆

「チョコレートと東大の彼」に立ち止まっていただく方が多いとのことで、そういえばこんな彼もいたなあ、と振り返ってみる📚

彼と出会ったのは、高校以来の親友の紹介。
親友は看護師をしていて女性のネットワークの広さから、彼氏がいない私に紹介の話を持ち込んでくれた。親友と彼は直接的な関係はなかったような……。
ほんの、6年前のことなのに記憶おぼろげ。

私は26歳で、彼は25歳。
ちなみに、私の恋愛歴は年上1・同い年1・年下2(今の夫含む)。
長女という立場柄、年上、お兄さんに憧れがあったがご縁なし!笑

彼は浜松出身、筑波大学院卒で、JR東海に勤める新幹線の車掌だった。
当時、営業職で月1、2回ほど、大阪出張で新幹線に乗る私は、JR東海という彼の肩書きに、勝手なご縁を感じていた。笑
(結局、その後もなんだかんだで大阪出張は2年ほど続き、最後は大阪出身の夫と結婚し、今では出張はなくなっても、年に3回ほどは大阪/夫の実家に帰省するという、大阪にはしっかりと謎のご縁があった。)

JR東海に勤める社員は全員なのかわからないが、彼は特別な定期を持っていて、東海道新幹線はタダで乗っていた。
そのため、しょっちゅう、実家に帰省していた。

最初のデートは、東京ミッドタウン、汐留のあたりを散歩した。
なんの話をしたのかさっぱり覚えていないけれど、なんとなーく仲良くなった。そして、その日に私から告白。
私は仲良くなろうと思えば、相手に合わせることができる。それは営業柄の部分がとても大きい気がする。身についたのか、身につけてしまったのか。

振り返ると当時、私はとても焦っていた。結婚したいと思っていたからだ。
恋愛は楽しいけれど、ゴールが欲しい、安心が欲しい。自分だけの家族が欲しい。
なんだか、よくわからないこの26〜30くらいの結婚したい欲は、今のZ世代にはあるのだろうか。

とにかく当日告白、彼もおうむ返しのように「僕も付き合えたらなあ、と思ってました」との返事で、その日から付き合い始めた。

ただ、車掌とは大変な仕事だ。
どんな仕事も大変なのは当たり前だが、シフト勤務はいつも不規則でなかなか、週末一日デートといったものがない。
彼は平日の昼や夜、週末の昼など、東京駅と新大阪駅をいったりきたりしている合間を縫ってデートをした。

そんな日々を1年ほど過ごした後、27になった私はいよいよ結婚を考えたいと話す。
でもなんだろう、結婚を決めるのは結局のところ男の覚悟な気がする。
よく結婚したらこっちのもんだ、的なことを書いてあるけれど、本当にその通りだと思う。

彼はうんともすんともで、結婚はしたくない、まだこの関係を続けたい、ゴールはいつかわからない。でも、まるまるは好き。大切にしたい。と、言った感じであった。
この結婚したいタイミングがお互いに合致しないとだめなのだろう。

待ちきれない私は、彼とは別れた。
彼はふつうの、草食系の、やさしい、彼だった。結局、彼は私と結婚したくはなかったのだと思う。

そんな彼は今も東京駅と新大阪駅をいったりきたりしているのだろうか。院卒の車掌とは珍しいから実践を積んで、今は本社の企画部などでスーツを着て働いているのだろうか。
はたまた、就活で落ちたJALにめでたく入社して、今度は空の仕事をしているのだろうか。
今でも帰省の際はついつい、車掌に目がいってしまうわたし。

結婚はタイミング、とはよく言ったものだ。

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