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先日、妹の誕生日だったのでこんな話を。

6つ下に妹がいる。
勉強嫌いな姉とどうしても自分の育児方針に従わせたいスパルタ式母とのバトルを、小さい頃から見てきた彼女は、賢くまっすぐ地道に勉強し、高校と同時に目標設定した公認会計士にめでたくなった。

妹というと、小学一年生でどうしても「時計問題」(15時30分から80分経ちました。さて、今は何時でしょう?などの問題)が理解できない私に、怒りながら朝から晩まで説明する母の横で、相手をしてもらえず、しまいには泣き疲れて、こげぱんのようにすみっこで丸まって寝ていた赤ちゃんの姿を思い出す。

第三者が垣間見たらとんでもない姿だろうけれど、今はそんな時期もうまく乗り越え?すり抜け?、母、妹ともに程よい関係を築いている。
現在の関係を築けたのは、妹、父、娘のおかげだと思っている。「時間が解決する」ことが本当にあることを肌身で感じたのはまた別のお話。。。

妹はシェーグレンという、おとぎ話のお姫さまのような病気に26歳の時になった。
膠原病の一種らしく、少しのことで極度の疲れと40度近い高熱が何日も続いてしまう。
今まで世間に主役級で知られていない病が、実は色々と込み入った問題が多いことに初めて知る機会となった。

シェーグレンと特定されるまで約半年間、たくさん大変な思いをしたが、今はだいぶ落ち着いている。
病気になって、ハードワークの監査法人から転職し、一人暮らしをやめ、恋愛にも楽しみを見出せない妹。
悲観的になりやすいが、26歳はみんな似たり寄ったりのジェットコースターじゃないかと、手紙を送った。

部署をコロコロ異動させられ、頑張っても上司からの評価は悪く、実家暮らしの友達の方が先に結婚していき、自分はいつ結婚できるのかわからない遠距離恋愛、それが26歳の私だった。でも、なんでも見方だと思う。今ならそう思える。

ようはやるかやらないか、だと。今を一生懸命生きるひとは無駄にはならないのだと。そう信じてやるのもわるくないし社会に正解はない。

そんなこんなで後何年後かに妹が手紙を読み返した時、あの時こんな状況だったねー、と笑えるようになっていると、きっと思う。
おめでとう27歳、そしてまだまだジェットコースターは続くけど、たまに休んで、楽しいぞ27歳✨

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