入院中の言葉のリハビリ(ST)②
脳出血を発症して、何も話せない全失語症と右麻痺で、まだ自分では、
何にもできなかった時に、1番最初に駆けつけてくれたのは、
医師である高校のクラスメイトでした。
その彼が帰り際に、渡してくれたのは、幼児用のホワイトボード。
その時は、なぜそれが必要なのかも、わかりませんでしたが、
文字の練習に必要だろうと、持ってきてくれたのです。
ペンで書いても、スライドすれば消えるという物です。
リハビリ病院に転院する前に、容態も落ち着いたので、
ホワイトボードに、『何か、書いてみよう』と思ったのですが、
文字が浮かばない。
でも、最初に書けた文字は、なぜか『幸せ』という文字。
他の言葉、文字を思い出そうとしても、思い出せない、書けない。
思い出そうと考えていた時に、愛犬たちの事が浮かんできて、
ずっと会えていなかったさみしさもあり、3匹の名前を書こう!と思ったら、
書けない!文字が、浮かばない!
『何だっけ、何だっけ・・・・・』
『くーちゃん!だ!』
必死に思い出した結果、くーちゃんと思い出せたけど、
文字にできない。
やっと日本語には、五十音の『ひらがな』と『カタカナ』があると思い出して、
ボードに書いた文字は、こちらです。
くーちゃんは、『くーちゃんではなく、くの次に、何か入っていたような、気がする・・・』と思い、
『そうだ!小さいゥ、だ!』と思い出しました。
ココは、簡単に書けましたが、ハッピーの文字が、
『パヒー』
になってますね。
この時は、ハッピーという文字は、『どこかに、テンや、〇を付けるのでは(・・?』と思って、考えた末に、『パヒー』になっています。
この時は、これで合っていると思っていました。
間に、小さい『ッ』を入れるということも、忘れていたのでした。
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最後までお読み頂いてありがとうございました♪(^_^)
また少しずつですが、入院中の言葉のリハビリの事や何も話せない時に、
何を思っていたのかを、お伝えさせて頂きたいと思います。
ヘッダーの写真は、お友達が作ってくれました。入院中、いつもこの写真を見ながら、会える日を楽しみにリハビリをしていました♪