さすが痺れる憧れるぅぅ!!

あいにくの雨の日。

外で遊べず力が有り余った3歳児クラスの男の子に、

レゴ(大きいやつ)で作った飛行機でひたすら攻撃される。

避けても倒しても不死身であるこの飛行機を倒すには、やはり母体を倒すしかない

ということでくすぐり攻撃を図った。


見事に撃沈。


すっかりへたってしまっている人をダメにするクッションにその男の子は横たわった。

ここでくすぐり続けてもさらにヒートアップをさせてしまうので、

私は歌う!!日本の名曲!!

♪いっぽんばーし こーちょこちょ
 たーたーいーて つーねって
 なーでーて   ぽんッ
 かいだんのぼっていいですか?

そう誰もが知る(?)「一本橋こちょこちょ」である。


色んなバージョンがあるが、ここで用いたのは、

階段をのぼっていいか、すなわちくすぐっていいかどうかを

相手に確認するバージョン。

相手は一向に門を開ける気にならないようで、

「だーめーよー」

という。

律儀に戻ってもう一度尋ねる。

「かいだんのぼっていいですか?」

そして、ついに3回目の「かいだんのぼっていいですか?」

返って来たのはやはり「だーめーよー」

さすがにしびれを切らし、

「のぼっちゃおーーーー」っとくすぐりにかかる。

ウヒャヒャヒャヒャ

っと可愛らしく子供らしく笑う。


受けたので、懲りもなくもう一回やる。

♪いっぽんばーし こーちょこちょ
 たーたーいーて つーねって
 なーでーて   ぽんッ
 かいだんのぼっていいですか?

そして先ほどと同じように門戸は固く、3回目で強制解錠をする。

するとさっきと同じように笑うものの、

ちょっと悔しそうに、

そして怒ったような表情を浮かべて

おもむろに立ち上がり、歩き出した。

私は「あ、ちょっとやりすぎたかな」と反省の念を浮かべ

立ち去ろうとする背中を見送ろうとしていた。

が、その歩みの先は私の傍にやってきて、

はにかむように耳元で囁いた。


「もう、せんせ、だめって言ったでしょ」


ズキュゥゥゥゥゥゥン!!!

完全ノックアウト。

これはやられた。

そしてほぼ放心している私をよそに

勝者の余裕を浮かべながら満足げに次の遊びへ向かっていった。

おいおいおいおいおい

これがもしわかっていてやっているのだとしたら、

あかん。

天性のモテ男だ。。。


3歳児にして、、、
26歳の心を鷲掴みにしていきよったお話でした。


ちょろいまるまり。


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