知らない人んち:赤色編2話
「知らない人んち」第1話からの続きです。
<あらすじ>
キャンの話を信じたフリをしたきいろ。暗室に行くと妙な音がする。そこにドラクエの鉄の爪をつけた男性(濱津隆之さん)が現れる。コスプレイヤーに頼まれ本物に近い衣装や武器を作っていると言う。
空き地で人骨を掘り出すジェミ。アクは人体はく製や献体保管の本を見ている。3人は海外富裕層向けにリアル衣装や武器を作る職人だった。
〇2階廊下
きいろとキャンが部屋から出ると暗室から爪のひっかく音がする。
キャン「気にしないで」
きいろが疑った目で暗室を見る。
〇和室
カメラを回すきいろ。
きいろ「どうやらこの家に謎があるみたいです。早速探検に行きます」
撮影しながら暗室に向かうきいろ。
〇暗室
静かに扉を開けるきいろ。
カーテンの閉め切られた暗い室内。
きいろがマネキンの足を踏みつける。
きいろ「ひっ」
床にはマネキンの頭や足、腕が転がっている。
きいろ「何ココ」
床の斧を拾い上げるきいろ。
きいろ「冗談でしょ?本物?」
男の声「誰だっ!」
ドラクエの鉄の爪をつけた男性(濱津隆之さん)が奥から出てくる。
男「お前、誰が勝手に触っていいと言った!」
きいろ「あなたこそ、ここで何してるんですか?」
男が鉄の爪を誇らしげに掲げる。
男「これか?いいだろう?この色、素晴らしい造形だろう?」
きいろ「は?」
男「しかし、戦った形跡をつける為に爪の先を削らんといかんのだよ」
きいろ「はぁ?」
男「新品の武器では格好がつかないからな」
きいろ「何を言ってるんですか?」
男「コレを見ても分からんのか?」
男がポーズを決める。
きいろ「芸術って言いうか中二病こじらせてるだけじゃ?」
男「なんだと?!」
キャンが慌てて入ってくる。
キャン「きいろちゃんココはダメだってば」
きいろ「すみません」
男「なんだ?この子」
キャン「気にしないで仕事進めてください」
部屋を出るきいろとキャン。
〇空き地
ジェミが土を掘っている。
人骨らしい大きい骨が掘り出されで見えてくる。
〇男子部屋
アクがニヤニヤしながらPCで人体模型図を見ている。
机には遺体保存法、剥製作り方、人体の仕組み等の本が並ぶ。
PCに英文で注文メールが届く。
アク「びっくりするモノ見せてやるよ」
ほくそ笑むアク。
〈終〉