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知らない人んち:黄色編2話

「知らない人んち」第1話からの続きです。
<あらすじ>
キャンの話で安心したきいろ。しかし和室に戻ると男性(濱津隆之さん)がいる。それは若かりし頃の父「私が幼稚園の頃のお父さんだけど、お父さんじゃない」混乱するきいろ、一緒に暗室に行こうと言う父。しかし3人に妨害される。暗室には父の作ったタイムマシンがあった。

〇2階廊下
   きいろが女子部屋から出る。

〇和室
   きいろがふすまを開けると男性(濱津隆之さん)が和室にいる。
   部屋にはウサギのぬいぐるみが転がっている。
きいろ「え?何?誰」
男「しっ!黙って」
きいろ「え?あれ?うそ」
男「中に入って、そこ閉めて」
   きいろが男性を見る。
きいろ「いやいやいや、ない」
男「こんなに美人になるんだなぁ…きいろ」
きいろ「いやいやいや、ない」
男「分かるだろ?父さんだよ」
きいろ「いや、ない。うん」
男「でも、見覚えあるだろ?」
きいろ「うん」
男「そうだな、きいろが幼稚園生。そうこの絵を描いた頃だ」
   男が家族の絵を出す。
男「この時代のお父さんだよ」
   きいろが男の顔を見る。
   ×  ×  ×
   (フラッシュ)
   男性(濱津さん)と手をつないであるく子供
   ×  ×  ×
   きいろ、顔を横に振る。
きいろ「確かにあの頃のお父さんだけど」
   男がうんうんと頷く。
きいろ「でも、お父さんのわけない」
男「ん?」
きいろ「だってウチのお父さん実家にいるもん!」
男「あーそれはこの時代のお父さんだな」
きいろ「私のお父さんは1人だけです」
男「説明は後、とにかく2階のあの部屋に行くぞ」
きいろ「は?」
   男、きいろと部屋を出ようとする。

〇和室出入口
   男がふすまを開けるとアクが立っている。
アク「行かせるわけにはいかないんですよ」
男「くそ、遅かったか」
   後ろからジェミとキャンが顔を出す。
きいろ「は?何言ってるの?」
キャン「ごめんね、びっくりしたよね。えーとねこの人は…」
ジェミ「私のお友達のお友達なの」
キャン「そうそう、お友達のお友達」
   ジェミが男の腕をつかんで引く
ジェミ「あっちでゆっくり話しましょう」
   男が抵抗する。
   アクが横から手伝う。
   アク、その拍子にうさぎぬいぐるみを踏みつける。
   ジェミ、それを見て激高。
   アクとジェミがつかみ合って争う。
   キャンが止めるが2人は争いをやめない。
   男が手を引いてきいろと2階に走る。

〇暗室扉
   2人を追ってくる3人。
   男が慌てて扉を開ける。

〇暗室・内
   中には扇風機の羽部分に熊手を取り付けたヘンテコな機械がある。
きいろ「これ?なに?」
男「これがタイムマシーンだよ」
きいろ「扇風機と熊手ですけど」
   きいろが呆れて機械を見る。
   スイッチを入れると扇風機回る。
   壁に熊手が当たりひっかく音。

〈終〉

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