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【山代温泉探訪記】どうにかなってありがたや~の日


きっかけは兄の公演と謎の思想家

ひょんなことから石川県の山代温泉へ。理由は2つ、

①ダンサーである僕の兄の作品公演が山代温泉で行われるから。
②山代温泉でのまちづくりの活動に大変興味を持ったのでその視察のために。

この旅が決まったのもほんの1週間前。たまたま兄と電話した時に話が出てきました。兄が言うには山代温泉でまちづくりの分野でとても面白い人がいるから来てみたらと誘われました。
その人は佐竹さんという方でした。このRoot‐Nという会社をなさっているとか。

HPを見てみると、なになに?
「生命を生き切れるまち」「土を耕すこと」「風通しを創ること」?
「関係づくり事業」に「ライフスタイル事業」「シェアハウス運営」「加賀市民大学」「加賀の関係案内所」?

なにこれ、めっちゃやりたいことじゃん!なんだこの人!?
というか、SNS見たら肩書「思想家」ってなに?!
いったいどういう人なんだオモシロっ!?(笑)

とんでもなく僕の興味関心にドンピシャな人の存在を知りました。温泉街ということもあり岩室温泉と比べてみるのも面白そう。こんな人がいる山代温泉はいったいどんな場所なんだろう。
そんな好奇心を巡らせて、山代温泉行きを即決即断したのでした。

長い旅路と思わぬ幸運

時間はあっという間に過ぎ、いつの間にか出発当日。特段これといった準備もせず、あっさりと岩室を後にしました。山代温泉までの道のりを調べてみると…なんと下道で7時間半…‼なんてこった。ぶっちぎりで人生最長の走行距離だぜ…。新潟が長すぎるせいで車で県外に出ることはめったにないのです。

どうしよう…無事に着けるのか不安になってきた…大丈夫かな……と、僕の心配性が出てくるかと思いきや、我ながら不思議に思うほど今回の旅はビビらずに出発。まぁ、なんとかなるっしょー。

糸魚川を通り過ぎて。

この度は超が付くほどノープラン。そうはいっても、お目当てのまちづくり活動や佐竹さんにはどうやって遭遇するか…。一応、今回のダンス公演の主催の方からどうにかして佐竹さんに繋がれそうだな~と見込みはあるのだけれど、それもあまり定かではないのでした。

そんな時に、とも家の技術大臣、ニワトリの扉自動開閉装置を作ってくれている、我らがなおきさんからメールが来ました。そういえばなおきさんの実家が石川県だったな…。現在、車で山代温泉に向かって南下中と伝えました。すると、なおきさんの親友が山代温泉でまちづくりに携わっているらしく、すぐにその方と繋いでくれたました!(笑) なんたる偶然…!そしてなんと、野関さんというその方とメールでやり取りをしていくと、自分がまちづくり関連に興味関心があって山代温泉を訪れることを兄づてから聞いていたのだそうです。なんてこった…!(笑) そんなこんなで、圧倒的な幸運で山代温泉のまちづくり関係者と繋がれたのでした。

なおきさんの繋ぎ方(笑)

労いの焼き鳥と総湯

朝10時に出て着いたのは17時半…。暴雨と渋滞に遭いながらも、なんとか目的地に着きました。疲れたぁ…ドライブ中にカラオケしすぎて喉ガラガラだよ…。会場で準備をしている兄と共演者の将也さんと合流し、夕食に行きました。
お店は「炭火焼鳥 燻製酒場 燻(いぶる)」さん。兄が人生で一番うまい焼き鳥と断言した焼き鳥。丁寧に焼かれた焼き鳥を一本一本、大切に味わいました。
その後は温泉街の中心に位置する公衆浴場「総湯」へ。

山代温泉の中心、「湯の曲輪(ゆのがわ)」とは
江戸時代の温泉場は共同浴場を中心としてまちが作られていました。共同浴場の周りに温泉宿が立ち並び、湯治客は共同浴場に通ったり、時には自然の中を散策しながら長逗留していました。この共同浴場が「総湯(そうゆ)」です。そして総湯を中心とした周囲の街並みを「湯の曲輪(ゆのがわ)」といい、北陸特有の呼び方となっています。日本の温泉文化を正しく伝え、温泉地の原風景が今も残っています。

古総湯を真ん中に、ぐるり「湯の曲輪」をそぞろ歩く|山代温泉観光協会 (yamashiro-spa.or.jp)

木造建築の風情ある建物、ゆったり広々とした湯舟に浸かって上を眺めると高い天井に天窓が設置されていました。なんて気持ちのいい湯だろう…。長旅の疲れがじんわりとほぐれて、ポッカポカで総湯を後にしました。

今日の宿泊場所は兄と将也さんが滞在中の一軒家。聞くところによると、普段はこのお宅は空き家でたまに持ち主の方が帰って来たり、茶道のお茶会の会場として使われているのだとか。外観は和を基調としていながらも内装はきれいな洋風のお部屋で大変、居心地が良かったです。全国からアーティストが集まって舞台公演をする際に、このような形で空き住居が利用されていて感銘を受けました。岩室温泉でもこのような空き住居の在り方があればよいなぁと妄想しました。

突然の本番 佐竹さんとのサシ呑みへ

そんな時に野関さんからメールが。内容は…なんと佐竹さんとのサシ呑みの案内でした…!これは千載一遇だ…!ぜんっぜん話すのが得意ではない将太ではありますが、この機会に行かなければいつ行くんだ…!すぐさま行くと伝えました。

佐竹さんと直接連絡を取り、待ち合わせ場所に行ってみると、なんとさっき夕食で行った燻さんでした(笑) 中に入るとカウンター席で佐竹さんが待ってらっしゃいました。佐竹さんは出自も人となりもわからない、突然現れた大学生に真摯にお話をしてくださいました。とにかく真っ直ぐな方で、僕の投げかける質問や話に真正面から向き合ってくれる「人と向き合う度胸と覚悟」をもっているように思いました。同時に、アカデミックな視点で物事を捉えて論理的な思考をされる方だと感じました。話の内容は佐竹さんのなさっている活動から僕の個人的な悩みまで渡りました。お店も2軒目まで連れて行ってくださいました。場所は佐竹さん行きつけの「Brown JAZZ CAFE BAR」さん。気さくなマスターとママから山代温泉のお話を聞き、麗しい夜を過ごしました。時計がてっぺんを回ってしばらくした頃、マスターが懇意で宿泊場所まで送迎をしてくださり、佐竹さんと別れて帰宅しました。

バーのわたし

佐竹さんとの話から思ったこと、考えたことは別の投稿で書いております。こちらから👇

只今執筆中!しばらくお待ちを!

まとめ 「どうにかなったなぁ~」

そんなこんなで一日目は終了したのでした。だいぶノープランで新潟を発った初日。しかし、結果として、思いもしない方向に状況が進展し、山代温泉の寝床にたどりつけました。その過程にはいろんな人のお気遣いや優しさが溢れていました。感謝と興奮を抱きながら床につくのでした。

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