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ハムフェア2024でもらったレコードプレーヤーを動作させるべくコントロールボックスを作る。

8月に有明でハムフェアが開催され、久しぶりに二日間参戦してきた。特にハムフェアで恒例なのが一般クラブでの部品等の販売で、昔は国労ラーメン(これがわかる人相当歳だぞ・・・)やミカンなども売っていたが、さすがに今はなかった。で二日目の午後ともなると出典者側が持ち帰りたくないもの(特にデカくても重い物)がどんどん値引きされていく。そうした中、あるブースで良さげなレコードプレーヤーに「0円」の値札がついていた。ブースの人に聞いたら「本体は何ともないが外付けのコントロールボックスがないから動かない」との事。ここは貧乏性の悲しい性、悩んだ末にもらう事にした。動く保証などどこにもないがチャレンジしてみるのも良いかと思ったからだ。ダメでも付いてるトーンアームがJELCOのSA-250だったので(見て判る自分もかなりヤバいが)別に活用しようと思った次第。帰宅してから調べるとCEC ST930だった。ゴムベルトは腐ってぐちゃぐちゃになってたがそれは想定内だ。中を見るとモーターの駆動基板らしきものがあった。ならば電源とコントロール信号を与えてやれば動くはずだ。ネットを調べたら有り難い事にST930のサービスマニュアルがあったので、読むとやはりコントロールボックスは電源と回転数の切替と回転のON-OFFを司るものだった。なら自作でコントロールボックスを作成すれば良いじゃんと言う事で作る事にした。
とは言え、すぐに着手する事ができず、何だかんだで今頃完成した次第である。
現代であれば電源はスイッチング電源で・・・てなるが、レコードプレーヤーはカートリッジで微弱電流を扱うので、どう影響するかわからないのでトランスを用いる事にしたが、電子工作用のトランスの機種がかなり減ってるのに今回気付いた。(菅野電機もノグチトランスももうないし)なので今回は神奈川の電子工作の最後の砦?サトー電気のオリジナル品のトランスを使った。またロジック回路などは使わずシンプルな回路に、ケースは別件で買ったがサイズが合わずに使わなかったリード製のP-2を今回使用した。

基板を作る前に安定化電源とブレッドボードでテストする。

回路は整流して9Vと5Vのレギュレーターと各種スイッチやプレーヤーに電源等を供給する6芯シールド線との結線だけなので基板は小さくする事が出来た。

作成中のコントロールボックス


また、プレーヤー本体のメンテもと思ったがアームもスピンドル軸も大丈夫そうなのでそのまま使用する。モーター駆動基板の半固定抵抗と電解コンデンサーは交換した。

モーター駆動基板の半固定抵抗を交換。

これらの作業をした後に結線して動作チェックする。PLAY/STOPボタンを押すとプラッターが回りだした。嬉しいやらホッとするやら。で、レコードを再生すると最内周で音が歪むからアレ?と思ったらアームのオーバーハングの設定が今まで使ってたプレーヤーの設定のままで間違っていた。再設定して聞き直すと歪まなくなった。今までDENONのダイレクト駆動のターンテーブルを使ってたが、CECのこれはベルトドライブのせいか、出る音の趣きが違う。これもオーディオの不思議なところである。これでしばらく使ってみたいと思う。

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