2年使ったコンデンサーマイクを更に改造する。

いつもの事ながらこの記事は分解&改造を推奨するものではなく全て自己責任なので悪しからず。

2年前にAKG P220を2本購入した。1本大体2万円位だったと思う。ただそのまま使うと良く言えばニュートラルな音、悪く言えばパサパサな音で、2万円の音だよね、と言われればそう感じる。何故パサパサかは中を分解すれば解るが積層セラミックコンデンサーとタンタルコンデンサーが多用されているからだ。どうも音質のチューニングをしたとは思えない。と言うわけで改造魔の腕が鳴り(笑)2年前の購入後すぐに大体の積層セラミックコンデンサーとタンタルコンデンサーを別のコンデンサーに交換し追放した。が初段のFETの周りの部品は1箇所を除いて手を付けていなく、一つタンタルコンデンサーが残ってしまっていた。タンタルコンデンサーは過電圧にも逆電圧にも弱く、壊れるとショートモードで壊れるのでやっかいな代物で個人的にはあまり音質が良いとも思えない。だがコンデンサーとしての性能は優秀なので至る所に使用されておりDAPなどの小型化が求められる箇所にも多用されている。とは言え現在では高分子電解コンデンサーなどもあるので、この際交換する事にした。でただ交換する前に回路を調べながらコンデンサーの容量なども確認しないといけないのでテスターや容量メーターは必須である。

テスターと容量メーター チップコンデンサーの容量を調べるには必須である。

チップコンデンサーには基本容量は書いてないからだ。タンタルコンデンサーをオーディオ用電解に、0.47uFの積層セラミックコンデンサーはメタライズドフィルムコンデンサーに交換した。結果は今まで低音が量感があるがモヤっとした感じがあったのだが、音の厚みが減り低音の量感は減ったものの低音のモヤが晴れた感じになった。これで1回録音し試聴した結果、電解コンデンサーの容量を少し増やし、メタライズドフィルムコンデンサーをWIMAに交換した。

コンデンサーを交換したマイク基板

これで2回ほど使用し、音質に問題がない事を確認したのでまた使って行きたい。
2024/7/22追記:数回使用してみて、高域が出すぎてる事に気が付き、このままだと音がキラキラしすぎる感じで録れてしまうので再度電解コンデンサーをニッケミのオーディオ用に交換した。

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