リレー装置の回復
前回から大きく日が空いてしまったが実は、壊れたオーディオ機器「オンキョー SA205-HD」の回復方法を調べていたのだ。
§1. 音が曇って聞こえる
状態としては、微妙に「左右ステレオの音の聞こえ方が違う(右の音がこもる)」というもので、この症状に絞って様々なオーディオビジュアル研究者のブログを閲覧させてもらった。
その結果、この手の装置に特有の「リレー」という装置の不具合が原因であるという情報を得た!
§2. 機器をひらいて中を見る
早速内部を開けてみた。見切り発車で大丈夫か不安ではあるが、もともと2000円で手に入れた中古なので壊れてもまぁ仕方ないと割り切れた事と、この「リレー装置の回復」は複雑な方法やハンダ付けの技術がなくても『ただ磨くだけでいい』という情報を得たのでやってみることにした。
§3. これがリレーか
思ったより小さかった。この黒い箱を基盤から外すにはハンダの技術がいるので、この基盤から外さずに中身を改める必要がある。
こいつは電流の量を段階的に制御する装置らしい。この箱の内部に存在している金属端子の表面に『酸化被膜の汚れ』が発生するとスピーカーに伝わる電流が不安定になり、結果音が変な感じになるという。
§4. 開かない黒い箱
かなり格闘したが、黒い箱を開けるには至らず。あまり下手に力をいれると基盤を壊してしまいそうでビビリ散らかしていた。
そこで基盤を壊すくらいなら、いっそ黒い箱を『破壊』してしまえばと思い至り、早速実行した。
結果、プラスッチックの黒い箱は直ぐに破壊でき、内部の『金属接点』と『コイル』までたどり着いた(写真を撮り忘れるほど格闘していた)。そして金属接点を100均の『金属磨き布』で磨く。するとまぁこの布が真っ黒に!よほど汚れが着いていたのだろう。汚れが出なくなるまで磨き切ったあと『破壊』してしまった黒い箱を『プラ板』で補修し、『マステ』で補強した後ケースを閉じる(プラモデルか)。
§5. 美しい音
さくっと組み立ててケースを閉じ、早速音楽を鳴らしてみることにした。どのご家庭にも必ずあるニーアゲシュタルトのサントラより、イニシエノウタ/運命をかける。するとどうだろう、曇りなく広がるサラウンド音響。なんと完全に復活したのだ!
いやーやってよかった~。