エラー 0x80131500
この度数日にわたってPCトラブルと格闘していたが、その原因は「エラー 0x80131500 」であった。
このエラーで検索すると主に「MicroSoft Store アプリ」が起動しない時の対策がヒットするが、自身に起きた状況も正にコレであった。
§1. HDDをSSDに換装
サブで使用しているノートPCのHDDをSSDに換装した。その結果「MS Storeアプリ」は起動するのだが「エラー 0x80131500」が表示されアクセスできない事態となった。
もちろんHDDで起動するとエラーなんて出なかった。このエラーはOSの移行によって引き起こされる可能性があるとでも言うのか。
§2. 他にも同時に発生した症状
実はこの「エラー 0x80131500」によって起こった症状は、「MS Store アプリ」のアクセス不可だけではなかった。「XBOX コンソール」や「Game Bar」も起動は出来てもエラーでアクセスできない。これだけならまだしも、「Windows Defender」さえ起動しなくなってしまったのだ。
さて、これらのアプリケーションには共通点がある。すべてマイクロソフト社製であるという点だ。他の会社が提供しているソフトは全てインストールできるし起動もできる。
だが、MS社のウェブブラウザは立ち上がる。さらにMSアカウントにはログインできてしまうし、個人情報もエラーを出さずに閲覧可能という状態だ。
§3. なるほど
なるほど全く分からん。MS社のソフトウェアが問題を起こしているのは分かる。でもMS社のブラウザは立ち上がる。MSアカウントも入れるしエラーもでない。
ちなみに「再起動しましょう」「更新しましょう」「ストアキャッシュを消しましょう」などの基本的な作業は試行済みだ。
§.4 原因はオペレーティングシステム
こういう時は初心に戻ってハードウェアかソフトウェアかで分けて考える。
ハードウェアの不具合の可能性はあるだろうか。環境変更があったのはSSDだけだ。ハードドライブチェッカーに掛けるが不具合なし。そもそも新品のSSDが初期不良で壊れていたとして「MS社製のアプリだけエラー」という症状と整合性がない。
よし、ハードウェアへの疑念は捨てよう。ではソフトウェアだ。ソフトウェア?ソフトウェアの環境変更なんてリカバリメディアから再インストールしたオペレーティングシステムくらい・・・・
オペレーティングシステムだと?
SSDに新しくWindows10をインストールする方法はいくつもある。
ひとつは初期装備のHDDがサポートするリカバリ領域からUSB→SATAケーブルを通して新規SSDにオペレーティングシステム(OS)をクローンインストールする方法。もう一つはあらかじめ16GBのUSBメモリにリカバリメディアを作成し、SSDに換装した後、BIOSからリカバリメディアを起動してSSDに直接OSを実装する方法だ。
今回は後者の方法でOSを実装した。しかしここ数日の復旧作業中『微妙な違い』に気付かなかった。以前の正常な状態では、PC画面の見栄えに関する部分にも多数の変更を加えていたので『WIndowsの初期状態』なんて覚えていなかったのも不幸の始まりだった。
そこで改めてOSに注目してみたのだが・・・。
§5. 更新・・・したよね?
Windows10のバージョンを確認する。
更新してくれてなーーーい >+〇
先ほどの項目で「更新をかけた」と記載した。再インストール直後のWIndows10 OSは文字通り初期状態で、更新ボタンを押すことでありったけの更新が一気にかかる。自動で。なのでこのOSは「最新の状態である」と錯覚してしまっていたのだ。
Windows10の歴史は長い。多くの技術的危機やウィルスの問題に曝されその都度進化してきた。その進化の集大成として、2022年10月に最新のWindows10 バージョン22H2をリリース。このタイミングでバージョン1511は役目を終え、サポートが終了していたのだった。
リカバリメディアを作った時代では最新だったものが、いまではサポート終了の旧式バージョンになっていた、ということだ。
§6. 自力で22H2にアプデする
バージョン1511に更新を掛けても、1511版の最終系までは更新できるが、その先はない。
WIndows10 22H2を自力でダウンロードし、アップデートを掛けるのだ。
画像のリンク先は、MicroSoft のWindows10 22H2のダウンロードページとなっている。これで同じ症状で困っている人が助かればよし。こんな普通に気づきそうな理由で詰まるのは筆者くらいかもしれないが。
まだまだパソコン少年と変わらん自分を認識させられる一件であった。