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誰かに聞いて欲しい 離婚を画策する話 3

前回の続き

しぼんでしまった、離婚への情熱が、再加熱している。

一度別居に持ち込んだ夫が帰ってきてしまったとき、私が出した条件は、とにかく私が嫌だと
今まで言ったことを全てしないでくれ、ということだった。
しかし不倫するようなやつはが、私の言動に重きを置いているはずもなく、すぐに忘れるのである。

だから箇条書きにしてさしあげた。
リビングや玄関など共用スペースの床に物を置くなとか、夕食がいるかなどの予定を自ら知らせろだとか、できない約束を子どもとするなとか、やむをえず約束を破るときは連絡してきちんと謝れとか。カードの明細が分かるようにIDやパスワードを共有しろとか、子どもを気分で叱るな、とか。
とにかく、「仕事関係や友だちにはしないことを、家族にもするな」「家族だからってなんでも許されると思うんじゃねぇ」ということだ。

親しき仲にも礼儀ありだ。子どもに「◯時に帰るから、遊びに行こうね」などと声をかけて家を出て、平気で連絡せずに1時間オーバーとか。準備して待つ健気な子どもが不憫で、私から連絡したら「今〇〇あたりを走ってる」。いや、遅れるなら時間をつげろ、まず謝れ。取引先や友だちと約束のときそんなことする?家族を軽んじるな。

色々箇条書きして、最後に「今後子どもに言えないことをしたら、家、親権、養育費、慰謝料全てもらいます。実家、義実家、子どもたちに本当のことを全て伝えます。あなたを追い出し、離婚届を私の好きなタイミングで提出し、玄関の鍵を変えます」と添えました(「添え」の量ではない)。

夫は帰れるまでは謝り続けていたが、帰ってきたら安心したのであろう、私の箇条書きのほとんどを自らしようとしなかった。信じられない。泣いて鼻水たれてたのに。私なら翌日にはカードの番号やID、パスを表にして提出するし、予定表を作るなり家族で共有できる予定アプリの導入などを入れることで誠実さをアピールする。

私が家に入れたことで「あ、こいつは結局は離婚とか実際はできないのか、脅しだったのか」と思ったのだろうか。信じられない。

まぁ不倫なんかするやつの気持ちは分からないので当たり前か。もう私は夫には言いたいことを言うことにした。人に苦情を言うのはとても苦手なのだけど、夫にはどう思われてももういいので、早くしろせかした。

それからもう一年半以上たっている。その間、私の前で子どもを叱ることが激減した以外、夫は完全にナメた態度である。予定は以前より伝えなくなったし、私にせかされて伝えた以外にも更にカードを作っていた。

うんざりだ。

さらに、夫はおそらくまだ不倫を続けている。前の旅行の相手ではなさそうだと思っている。
いつも持ち歩いているバッグの全開チャックから避妊具が見えていたりだとか。隠せないならするなよ。一生懸命隠せよ、それがせめてもの礼儀だろ。私のことどんだけぼんやりしてると思ってんねん。

極め付けは、先日息子がiPadでゲームアプリを取りたいと言ってきたときのこと。このiPad、夫が使っていた物を息子に譲ったのでApple IDなどは夫のスマホと同じだ。連携は外されているものの、アプリのダウンロード情報などは共有されている。息子が「前にとって消してしまったアプリをもう一回見たい」というので、ダウンロード履歴を見てみたら、
なんと「近場であえる!」と謳う出会い系アプリの履歴が出てきたのだ。

ハァァァァア(クソデカため息)

ばかみたいだ。避妊具が見えそうなチャックを子どもの目に入る前に慌てて閉めたり、出会い系アプリを見られないようにシャー!とスクロールしたり。
なぜ夫の不倫のフォローを私がしないといけないのか。

いや、しなくても良かったのかもしれないけど、やっぱり子どもにこんなこと見せたくない。

ばかみたいだ。

離婚しよう。一生こんなみじめな思いをして暮らすなんて私には耐えられない。そしてこの夫のポンコツ具合では、子どもが見つけてしまうのも時間の問題なのではないか。

こうして、私は再び離婚へ向けて動き出すことにした。子どもの年齢が中1、小3なので、慎重に動かねばならない。だけどもう、私1人で抱えるにはあまりにも苦しくなってきた。

人は本当に辛い時、誰にも言えないんだな。

悩み事は人に聞いてもらった時点で半分解決してる、とか聞くけど、本当にそうなのかもしれない。
誰かに分かってもらいたいけれど、これを子どものために我慢すべきとか言われたらどうしよう。否定されたら嫌だ、とか、こんな話聞かされたら嫌な気持ちになるだろ、とか、こんなにも大切にされないのが恥ずかしいだとか、いろんな、本当にいろんな感情がないまぜになって、誰にも話せないでいる。

そしてその誰にも話せない、だけど1人で抱えるにはあまりにも重い話を、こうしてnoteで公開している。どのくらいの方が読んでくださっているのかは分からないけど、聞いてくれてありがとうございます。

次回は、離婚に向けて今していること、考えていること。

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