【闇金ウシジマくんが教えてくれた】''副業詐欺''のリアル
こんにちは、まるこです！
前回のnoteでは、私の副業詐欺に遭った体験談をもとに
・副業詐欺の手口にはどんなものがあるのか？
・どうして人は騙されるのか？
・騙されないためにはどうしたらいいのか？
・安全に副業を始めるためにはどうしたらいいのか？
などを詳しく解説しました。
今回は、映画作品から学べる
「詐欺の手口」について
共有したいと思い、
noteを書きました。
今回紹介する作品は、
「闇金ウシジマくん Part３」にある
フリーエージェントくん編です。
今はNetflixにしかないみたいなので、見られない人のために共有したいと思います👍
ではさっそく、中身に入っていきましょう！
◇フリーエージェントくん編の概要
「闇金ウシジマくん」の
フリーエージェントくん編は、
会社を辞めて「自由に働きたい」と考える人たちの物語です。
ＳＮＳで見かける
「好きなことで稼ぐ」
「自分のペースで働く」
という華やかなイメージの裏側にある
厳しい現実を描いています。
【物語の主な内容】
１.自由を求めたのに、かえって自由を失う
会社の束縛から逃れるために独立したはずが、仕事探しやお金の工面に追われる日々。
結局、闇金（高金利で貸す闇の金融業者）から借金せざるを得なくなる。
「自由な働き方」を求めたのに、むしろ前より忙しく、大変な状況に。
２.自分を良く見せることの危うさ
ＳＮＳで「自由に成功している自分」を見せかけ、セミナーや相談業をしようとしている。
実際に、実績や経験がないまま、見栄を張ったり、怪しい情報教材を売ったりする。
外見と実態のギャップが広がっていく。
３.人間関係の崩壊
お金に困った主人公が家族や友人との関係を壊していく。
周りの人を利用しようとして、段々孤立していく。
「自己責任」「自分の夢」といった言葉で正当化し、苦しい状況から抜け出せなくなる。
４.闇金・ウシジマとのかかわり
お金が回らなくなった主人公が、最後に頼るのがウシジマの闇金。
高い金利で借金がどんどん増え、返せなくなる。
ウシジマから厳しい取り立てを受け、さらに追い詰められていく。
【物語の見どころ】
１.フリーランスの厳しい現実
▶ＳＮＳなどで見る「自由な働き方」の華やかなイメージと、実際に必要な営業力・資金・人脈などのギャップを生々しく描いています。
２.主人公の心理描写
▶最初は前向きな気持ちで始めても、うまくいかないことが続くと焦りが出て、嘘をつき始め、
さらに追い詰められていく様子がリアルに描かれています。
３.ウシジマの存在感
▶厳しい取り立て屋でありながら、
甘い考えの借り手に現実を突きつける役割を持っています。
主人公の浅はかな計画や行動に対して、
厳しくも的確な指摘をする場面があります。
以上のことから、
フリーエージェントくん編では、
現代の「独立」「フリーランス」「ＳＮＳでの自己宣伝」といった
流行を取り上げながら、
その裏側の危険性を描いています。
「自由に働きたい」という願いは理解できるものの、
しっかりとした基盤や計画なしに始めると、
金銭トラブルや孤立に陥りやすいことを警告しています。
そして、苦しくなって、闇金に手を出した瞬間、
さらに厳しい現実がまっているという負のスパイラルが
「闇金ウシジマくん」らしい社会風刺として描かれています。
では、次に映画に出てくる典型的な詐欺について説明していきます。
◇映画で描かれる「副業詐欺」の代表的な手口
１.「好きなことで稼げる」「自由になれる」と甘い言葉で誘う
【どんな手口？】
ＳＮＳやセミナーなどで
「在宅ワークで収入１００万円」
「投資だけで悠々自適」
など魅力的な文句を並べ、
フリーランスや副業を始める人の
「自由に働きたい」
「一発逆転したい」
という心理を巧みに突きます。
作中では、実績不明の人物が華々しく
「自分は成功者だ」
とアピールし、
その姿に憧れを抱いた若者や会社員が
詐欺的な商材やビジネスに手を出してしまう様子が描かれています。
【なぜ引っ掛かりやすいのか？】
▶働き方改革やリモートワークの広がりなどで、
「自分の好きなことでお金を稼ぎたい」
という思いは多くの人が抱えています。
そこにつけ込み、
「手軽に成功できる」イメージを煽られると、
冷静な判断を失ってしまいがちです。
【具体例】
・ＳＮＳ上でセレブ風の投稿をしている人が
「これが私の新しいライフスタイル。
好きな場所で好きな時間だけ働いています」
と写真をアップする。
・実績を示す証拠はないのに、
「誰でもすぐにこうなれます」
と言われると、つい信じてしまうパターンがよく見られます。
２.「元手なし」「リスクゼロ」を強調し、初期費用や教材費を要求
【どんな手口？】
「リスクがない」
「簡単に稼げる」
と言いながら、実際には
高額なコンサル料や情報商材の購入費を請求。
支払資金を確保できない人には、
闇金を紹介するケースもあり、
「自転車操業」（借金の返済に新たな借金をする状態）
に陥って抜け出せなくなる描写があります。
【なぜ引っ掛かりやすいのか？】
▶「本当にノーリスクなら試してみたい」
と思いやすく、
細かい契約内容を確認しないまま
先に進んでしまうことが多い。
「足りない分は借りればいい」
と甘い見通しを立てると、
気づいたときには、返済に追われる
負のスパイラルに入ってしまいます。
【具体例】
・「まずは成功者のノウハウが詰まった教材を買いましょう。」
「これさえあれば、簡単に月１０万、２０万円が稼げます。」
と言われる。
・教材費が異常に高額だったり、追加の上級コースの料金が何十万もしたりと、次々と支払いが発生するケースがあります。
３.信用を高めるための、ＳＮＳブランディングや仲間内の賞賛
【どんな手口？】
ＳＮＳで高級車・ブランド品・リゾート地での豪遊な生活をアピールし、
「このビジネスで私はこんなに稼げるようになりました。」
と投稿する。
実はサクラや仕組まれた演出だったり、
そういった「成功体験談」に対して
仲間内が一斉に称賛コメントをつけ、
信憑性を高めます。
【なぜ引っ掛かりやすい？】
▶目に見える「証拠写真」や「他の人の成功コメント」があると、「本当にうまく行くんだ」
と安心感を抱きやすくなります。
身近に成功者が多く見えるほど、
自分も「同じように成功できるのでは？」
と錯覚してしまいます。
【具体例】
・Instagramに派手な服装や高級車を背景にして、
「憧れだった○○ゲットできました。皆さんも一緒に夢叶えましょう」
と投稿。
・コメント欄には、「あなただから成功できた」
「僕もあなたのおかげで人生変わりました。」
と褒める書き込みが並び、さらに信頼感が増す演出をする。
４.セミナー・交流会での心理操作
【どんな手口？】
「成功体験者」を集めたセミナーを開催し、
実際に大成功したかのような
ストーリーを聞かせて盛り上げます。
会場の雰囲気やグループの熱気で
参加者は高揚感を持ち、
いわば、「洗脳状態」に近い精神状態になりがちです。
「稼げないのは自己投資が足りないから」
「本気なら追加のセミナーや教材を買うのが当然」
と言われると、断りづらくなります。
【なぜ引っ掛かりやすい？】
▶人間は盛り上がっていると、
「自分も同じようにしなければ損だ」
と感じやすいものです（バンドワゴン効果）。
会場の雰囲気にのまれてしまい、冷静さを失ってしまう人は少なくありません。
【具体例】
・「これからフリーランスで稼いでいくには、人脈と知識が大事」と強調し、有料の交流会や追加セミナーをすすめる。
・具体的なビジネスモデルの話はせず、
「本当に成功したいなら‘‘自己投資‘‘するしかない」
と精神論で押し付けられることもある。
５.‘‘紹介報酬‘‘やピラミッド型の仕組み
【どんな手口？】
新規参加者を紹介すると紹介報酬がもらえる、
といういわゆる
「マルチ商法」
「ねずみ講」
のような構造。
下の層の人たちが、教材や商材をかうたびに
上の層に報酬が入る仕組みのため、上層は勧誘を繰り返し、
下層の負担が増えていきます。
最終的には、下層が借金まみれになって、破綻しても
上層だけが利益を得ることがあります。
【なぜ引っ掛かりやすい？】
▶「自分が下で終わらず、早めに上の立場に行けば儲かるかもしれない」
と思わせる仕掛けになっています。
‘‘早い者勝ち‘‘という感覚が焦りを生み出し、
「今はいらなきゃ！」と急かされると正しく判断できなくなります。
【具体例】
・「自分が〇人紹介したら報酬が倍になる」
「紹介者がさらに別の人を勧誘すれば、あなたにも報酬が入る」
と説明される。
結果として、下層がどんどん膨らんでいくと、
ビジネス自体が破綻し、最終的には、
誰も得をしない（上層だけが逃げきる）ケースが多いです。
◇まとめ
・甘い言葉に潜む危険
▶「好きなことで簡単に稼げる」
「リスクゼロ」など、魅力的なフレーズを
安易に信じるのは危険です。
実際には初期費用や高額な
コンサル料が発生したり、
無理な借金をすすめられたりする可能性があります。
・SNSやセミナーの演出に惑わされない
▶豪華な暮らしの投稿や“成功者”の話が
真実かどうかを、複数の情報源から
確認することが大切です。
一度持ち帰って冷静に考え、家族や専門家に相談しましょう。
・人間の心理を利用される
▶セミナーでの高揚感や周囲の称賛は、
詐欺グループにとっては心理操作の手段です。
仲間内の成功談もサクラの場合が多いので、
全員が褒めそやしているときほど注意が必要です。
・マルチ商法やピラミッド構造は最終的に破綻しがち
▶「上のポジションに早く行けば大丈夫」
と思わせる仕組みですが、
下の層が膨れ上がると破綻が避けられません。
苦しくなるのは一番下の層の人たちで、紹介した側も責任を問われる場合があります。
これらの手口は、
映画「闇金ウシジマくん フリーエージェントくん編」の中だけでなく、
現実社会でも広く見られます。
少しでも「おかしい」「怪しい」と感じたら、
すぐに契約せず、周囲に相談したり
十分に調査してから判断するようにしましょう。
自分を守るためにも、冷静にリスクを見極める意識が大切です。
◇あとがき
ここまでお読みいただき、
ありがとうございます。
現代の「副業ブーム」
「フリーランス志向」などの高まりとともに、
甘い言葉で近づく詐欺的なビジネスも
ますます巧妙化しています。
映画「闇金ウシジマくん フリーエージェントくん編」は、そうしたビジネスの裏側をリアルに描いているからこそ、多くの学びを与えてくれます。
ただ、映画で描かれる内容は、あくまでも一部の事例にすぎません。
実際の詐欺手口は日々アップデートされており、私たちは常に新しい情報をキャッチし、正しい知識を身につけておく必要があります。
そこで、私が執筆した
note「詐欺回避マニュアル」では、
私自身が体験した副業詐欺についてを
大公開しているのを始め、
なぜ人は騙されるのか？
を心理に基づいて解説したり、
どんな手口があるのか、事例紹介したり、
安全に副業を始めるために気をつけることなど盛りだくさんです。
さらに、note購入者特典として、
・副業詐欺チェックテンプレート
(副業の案件や求人を見つけた時に、それが安全なのかを判断するためのチェックリスト)
・安全な副業選びテンプレート
(自分に合った副業を見つけるための自己分析ワークシートです。)
がありますので、購入した際にはぜひご活用ください✨
本記事の内容とあわせて、さらに深く学びたい方はぜひご覧ください。
皆さんが安心してフリーランスや副業にチャレンジできるよう、少しでもお役に立てれば幸いです。