主観。
「ホーホケキョ!」
(ひとつ)
「ちゅんちゅんちゅんちゅんちゅん」
(ふたつ)
「ほっほー」
「ホーーーーホケキョ」
「チチチチチチチチチー」
(さん、よん……)
「カーカー」「」「」「」
(あーぁ。わかんなくなっちゃった…)
10メートルほど歩いている間にどのくらい聞こえるか。
神経を耳に集めて鳴き声を数えた。
無数の鳥の鳴き声がする。
地球の極々10〜000000分の1の
今この地点をグルグルと何も持たずに歩き回る。
(あ…活きいきしはじめた…地球)
小雨が降る。顔が濡れる。
だんだんと感覚が研ぎ澄まされて
自然の音にひきこまれていく。
聞こえる音がだんだんと増えてきた。
風の音。鳥の音。
(活きいきが増えた……!)
人が暮らしを謙虚にしたら
自然が、活きいきとした。
私が心を謙虚にしたら
自然が、活きいきとした。
という
主観とインスピレーションのはなし。
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