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【なりきりシリーズ?】郵便ハガキ

俺は、ハガキ。製紙工場から生まれてきた。生まれてからずっとペラペラだ。足がついているわけでも、目がついているわけでもない。ただ、前世が人間だったので、他の感覚だけはずっとそのままだった。何も見てなくても、暗闇の中からずっと他の物を探っていた。

そんな毎日を送っているうちに最初のターニングポイントがやってきた。出荷だ。何も見えないが、トラックの油と煙たさで全てを察する事ができた。私はどこへ行くんだろう?こんな身動きも取れないのに、どんな役割があるんだろう?

そう考えながらずっと探して30時間。元気な一声が聞こえてきた。

「いらっしゃいませー!!!」

行き着いた先はコンビニだった。そのコンビニではハガキが何十枚も束にされた状態で引き出しに入れられていて、皆悲痛な声を浴びせながらその出番を待っていた。

「私、こんな暗闇の中で、いつまで過ごさないといけないの?」


具体的なことを話すと気分を害するので全ては話せないが、こういったことを皆叫びあっていた。一番上から、次々と脱出するハガキ達。出られたとしても洗い物をした高校生に触られ、ずぶ濡れの結末を迎える。そんな状況を見て不安もあったが、どうしたら一番無難な方法でこの場を脱出できるか考えていた。

何とかしないといけないという気持ちとこの先の不安が心の中で入り混じっていた。どうしようどうしよう。

※旅先で書いていますが、少し行き詰まったのでここからは思いついたら追記します。


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こっさん
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