西野亮廣講演会in北九州〜これからの時代の生き方〜の内容をまとめてみた‼︎
今回は、西野亮廣さんの講演会に行ってきた学びをアウトプットさせていただきたいと思います。
最初に言っておきますが、今回のテーマは「これからの時代の生き方」でしたが、内容的にはビジネスによった「これからの時代のビジネス」といった感じでした。
挑戦し続けるのに必要な「お金」と「マーケティング」
『お金』『広告・集客・どのように届けるのか』
これは、【挑戦】する上で必要な2要素だと西野さんはいいます。
でも、お金と集客を学校では習わない。そのため、日本人の多くはお金オンチで、それは、手ぶらで戦場に出ているようなものだと言います。
挑戦をとめるものそれは「お金」と「マーケティング」
『資金』不足による倒産のパターン
『広報・集客』が出来ずに商品が届かないと次が依頼されなくなるパターン
実際に、西野さんが「えんとつまちのプペル」を映画化した際も観客動員数120万人を突破しなければ、次回作「えんとつまちのプペル2」は上映できないという状況もありましたが、観客動員数170万人を超えて無事、次回作も行えるようになったそうです。
「でも西野だからできたんでしょ?」
そう思われた方もいるのではないでしょうか。
ここからは、《あなたに生きる》これからの時代のビジネスについて「どのようなビジネスが魅力的なのか」ということについてお話していきます。
お金を払って働く時代!?
西野さんは『現在はお金を払って働く時代』だといいます。
SNSの普及により「いいね」「フォロワー」が欲しい人が増え、
「受信」より「発信」に価値がある時代になってきました。
確かにそうですよね。
「サクラダファミリア行きました」は行こうと思えば誰でも行けるし
「講演会聞いてきました」は誰でも行けます。
それよりも「サクラダ・ファミリア作ってます」や「講演会のスタッフしました」の方が貴重で「いいね」や「フォロワー」が来るため『価値』となっている。
そのため、『いい経験』『いい発信』ができればお金を払ってでも働きたいのだ。
では、このようにお金を払って働くということは今までなかったことなのだろうか?
いちご狩り や BBQ 、 キャンプはお金を払って働くということをする。
これが最近SNSにより、流行ってきているということだ。
ビジネスはレストラン型とバーベキュー型
西野さん曰く、ビジネスは
・レストラン型
・バーベキュー型
の2種類に分類されます。
レストラン型とは、『品質』を提供するお店です。
最高のサービスでもてなし、サービスで評価されます。
バーベキュー型とは、『体験』を提供するお店です。
これには、参加する余白が大切でプロが立ち入りすぎると満足度が下がります。
例えば、キャンプ場でスタッフが「テントを立てておきました!」やバーベキューでスタッフが「火を起こしておきました!」というサービスに「気が利くね〜」「いいサービスだね!」と思う方はいるでしょうか?
そうです。これがレストラン型とバーベキュー型のニーズの違いです。
自分の提供しているサービスは品質が良いのに売れない・・・という方は特にどちらのサービスなのか分析する必要があるでしょう。
どちらがいい悪いというわけではなく、2種類あるというだけです。
しかし、近年では「SNSで発信したい」と思わせるのはバーベキュー型のようです。
また一つ面白い事例がありました。
バーベキュー型 日本一フェスを沸かせるのはDJダイノジ?
みなさんはDJダイノジをご存知でしょうか?
DJダイノジは毎年のフェスで日本一ロックフェスを沸かせるそうです。
あいみょんでも米津でもない。DJダイノジが沸かすんです。
なぜでしょうか?
DJダイノジは元々二人組の芸人でステージに二人だとステージを持て余すということから出演者の一般公募を行います。
しかし、人気のないDJダイノジには中肉中背の4人しか集まりません。
もちろん、中肉中背の4人はダンスも出来ない人たちです。
さあ、どうなるのか。
4人しか応募がなかったので仕方なく、全員採用。
当日、中肉中背4人がステージで踊ると会場全員(2万人)が踊り出しました。
これは、キレキレのダンスのEXILEでは起きない現象です。
「あの人たちができるなら!」と会場全員が踊り出したのです。
この成功には「参加する余白」が上手く出来たため成功しました。
参加した人たちは全員が仲良くなり踊った後にはハイタッチをして打ち上げにまで行くそうです。
その打ち上げ込みでのコミュニケーションでさらに満足度が上がり、DJダイノジは大人気だそうです。
人検索の時代
「何を買うのか」ではなく「誰から買うのか」になってきているというお話です。
現在、スマートフォンにより情報(知識・技術)が簡単に誰にでも届くようになりました。そのため、「知識は学者が」「技術は職人が」という時代は終わったのです。
これによりコピーをすることが簡単にできるようになり、サービス(品質)に差がなくなり、不味いラーメン屋が日本中から消え、世界一安い電気屋も日本中から消えました。
これは、うまさ(品質)や安さ(価格)での競争がなくなったということです。
では、何で選ぶようになったのか。
それは、「人」です。
ある程度品質が保たれて、ある程度価格が同一のサービスになった現代に選ぶのは、「誰から購入するか」なのです。
「同じ商品サービスなら知り合いにお金を落としたい」ということから購買と支援が混合するようになりました。
50円高くても同じ味なら知らないラーメン屋より友人のラーメン屋に50円は支援のつもりで行くのです。
だからこそ、選ばれる人になる必要があるのです。
世界で役に立つものは世界一だけが残る。
世界で2番目によく切れるハサミ や 世界で2位のノリ、 世界で2位のホッチキス、世界で2番目に早く届くアマゾン・・・ を必要とする人がいるでしょうか。
このように、機能勝負のものは世界一以外は必要ないんです。
しかし、タバコはどうでしょうか。
憧れの人が吸ってたから や 味が好き など好み(意味)の勝負になるとNo2でも生き残れるんです。
これからの時代は、
【グローバルハイクオリティノーコミュニティ】
世界No1になれるからコミュニティはいらない
もしくは
【ローカルロークオリティコミュニティ】
コミュニティ(人付き合い)があれば世界No2でも生き残れる
人検索になる。だからこそ、個ではなく「コミュニティ」が重要なのです。
西野亮廣エンタメ研究所の「人検索」
人検索の時代になり、ふとオンラインサロンに「ここら辺で美容師の人いますか?」というとたくさんの反応があり、一番最初に反応を来れた人のお店に行ったそうです。
すると、美容室特有の「お仕事何されてるんですか?」から進まない平行線の会話ではなく、「オンラインサロンのあのプロジェクトどうなってるんですか?」と言った最初から踏み込んだ自分を理解してくれている会話ができとても充実感を味わった。
すると、オンラインサロンでは「どうせなら私もサロンメンバーに使いたい!」という人が続出し、ファン同士の交流も楽しいのか、サロンメンバー同士でお金を使うようになり、今ではサロンメンバーのお店マップもあるそうだ。
機能がどうでも良いのではない。
評価軸が、機能は当たり前。それプラス『人』の時代になったのだ。
参考動画:時代は「人検索」へーキングコング西野亮廣
新型コロナウイルスでも生き残るお店と生き残れないお店
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言により、多くのお店が食らうとファンディングを活用し、プレイヤーが増えたことからクラウドファンディングの支援総額が跳ね上がった。
そこで、支援が多く集まったお店と集まらなかったお店に大きな違いがあった。
それが、「ファン」で回しているお店なのか「顧客」で回しているお店なのかだ。
多く支援が寄せられるお店は、サービス・商品の提供者を応援する「ファン」がついているお店で、支援が全く集まらないお店はサービス・商品を買う「顧客」に過ぎないお店だった。
例えば、スナックはファンでお店を回しているだろう。
ママを応援しているから支援するし、この空間がなくなったら困るから支援する。
しかし、コンビニはどうだろうか。
コンビニはあんなに利用しているはずなのに、なくなっても他の同業者が入るだろうと支援しないのではないだろうか。
求められているのは、顧客のファン化だ。
顧客のファン化が上手な 美容室「NORA」
美容室NORAは緊急事態宣言下で売上を伸ばし、全国展開した美容室だ。
緊急事態宣言下で一番求められたのはキャッシュ。お金だ。
お客さんがいない中、家賃は払い続けなければならない。
キャッシュ切れによる倒産を恐れていた。
そこで、美容室NORAが販売したのは「未来チケット」だった。
未来チケットとはいえ、ただの20回分の回数券だ。
しかし、この未来チケットが「全国で売れた」のだ。
「髪はいつか切る」「いつも利用している」
もちろんそんな人もいるだろう。
しかし、沖縄から北海道まで売れたのには理由があった。
その支援者たちは、回数券を利用していない。
ホストクラブのシャンパンと同じ、「支援」で購入したのだ。
なぜ美容室NORAにはファンがついたのか
西野亮廣エンタメ研究所にはオフ会が存在する。
東京のオフ会は特に人が多く100人以上入れるイベント会場を探すのには一苦労するそうです。
そんな時、NORAさんは美容室を営業せずに会場提供してくれました。みんなでそれぞれ好きなものを持ち寄り豪華な宅飲みみたいな感じになるんです。
そんな中、NORAさんの従業員は全員残っていて、持ってきたドリンクをクーラーボックスに入れて拭いて渡してくれる。
定員さんが楽しめるようにサポートしてくれて大盛り上がり。そうするとサロンメンバーが「今度、髪きってよ」と依頼しだしたんです。
「え…」西野さんはその時驚いたようです。
「今、料金の話した⁉」「この人下手かもよ?」
でも、もう値段も技術もだいたいわかってるんです。
ある程度の技術とある程度の値段はなんとなくわかっている。それよりももう『この人に切ってほしい』とそれぞれにファンがついている。
だから、クラウドファンディングの際には『あのお店を助けろ』から『従業員のあの子の生活を救いたい』になり、大成功したんです。
ファンづくりにコストを割いていた。
これが美容室NORAの成功要因なんです。
参考動画:【広江一也×キンコン西野】
アンカーの必要性
『人検索』の時代にはアンカーが必要です。
アンカーとは引き止めるものです。
それが昔は『この味!!』『この値段!!』だったのが『人』になっているのです。
お店をオープンして最初の方は集客が簡単です。
最初は半径2mの人に声をかければいい。
でも、その人たちが来なくなると2mより遠くの人、3mより遠くの人・・・と声をかけないといけなくなり大変になります。
広報集客はだんだん難しくなる。
だから、引き止める方が重要なんです!!
引き止めることをサボっていませんか?
それは、穴が空いてるグラスに注いでいるのと一緒なんです。
お客さんがアンカーになる事例
スペインにあるサンセバスチャンは食が有名な最高のまちです。夜になるとみんな飲みに出かけ、賑わっています。
そんなサンセバスチャンには独特のルール(文化)が存在します。それは、1つの店で長時間飲むのはダサい!という文化です。2杯飲めば次の店、2杯飲めば次の店という文化なんです。
そうすると、前の店で隣で飲んでいた人や前の前の店にいた人とまた会うことで仲良くなれるんです。
前の店で隣だった人とこの文化が素敵!など話していると意気投合し、『いいものを見せてやるよ。ついてこい。』という感じで連れて行かれました。
タクシーに乗せられ、まちからどんどん離れていく。山奥につれていかれて「誘拐されたのか?」と思っていると山奥の工場に到着。「終わった…」と思って中に入ると多くの人が楽しそうにパーティーをしていた。これはこれで怖い。覚醒剤の集まりなのか⁉と思っていた。
すると定員さん出てきて安心した。フランスパンを置いて空のグラスを置かれた。一瞬「馬鹿にされているのか?」と思ったが、みんな空のグラスを持っていた。
空のグラスを持った人たちは全員奥の部屋にいく。ついて行ってみるとそこには3L樽のりんごのお酒があった。
『そういうことか!!樽から注いで飲めるのか!!』と思って注ごうとすると水圧が凄くてグラスから弾く。離れて注ぎたいが、手が届かない。
これは『協力がないと飲めない』ものだった。
二人で交代に注いだら乾杯。
【共同作業】があるから仲良くなれて盛り上がったのだ。
さっき(まちなか)のお店にも同じお酒はあったが、みんなわざわざ山奥に来ていた。
このお店はお酒を売っているのではなく、このお客様同士のコミュニケーションを売っていたのだ。
なぜ、共同作業が生まれたのか?
それは『不便』からだ。
この『不便』が最も重要で不便益という考え方だ。
富士山は歩いて登ることに意味がある。
コミュニケーションは【不便】から生まれるのだ。
たとえ、このお店の横に安くて同じお酒を飲めるお店が出来てもこのお店は潰れないのだ。
不便益を活用したイベント設計
西野さんがイベントを作る際、受付にわざわざ段を設ける。
不便じゃないか?なぜだろうか?
これは車椅子の方とのコミュニケーションがとれるようになるからだ。
バリアフリーになると車椅子の方が自由に出入りできるようになる。しかし、段を設けることで手伝うスタッフとのコミュニケーションが生まれ、あのスタッフさんの対応がよかったと満足度があがる。
これが【不利益】を活用したイベント設計だ。
質疑応答
Q.(看護学生Aさん)
看護学生ですが、イベント団体を作っていて看護師の道に進むか、イベント1本にするかで悩んでいる。西野さんアドバイスお願いします。
A.(西野さん)
絶対就職したほうがいい!!
私が挑戦する時に大事にしているのは『勝つより死なないこと』です。
成功には再現性がないが、失敗には再現性がある。だから、絶対失敗するということを避けて、失敗をしても死なないようにすることが大切。
失敗すると『資金』や『実績』がなくなり、次の挑戦をしにくくなるというパターンが多いです。就職して死なないようにして挑戦(博打)する。
死ぬとなると博打しにくくなるが、死なないとなると博打しやすくなる。だから、サラリーマンはつよいと思う。
Q.(社会人Bさん)
西野さんのお話を聞いて『選ばれる人』になることは大切だと思いました。選ばれる人になるにはどうすればいいでしょうか?
A.(西野さん)
『キャラクターを裏切らない』ことだと思います。不倫をしても許される芸能人と絶対に許されない芸能人がいます。
同じことをしているのに、それが許されるのと許されない人との差は『キャラクターを裏切ったか』になる。
キャンプファイヤーの家入さんに「遅刻は駄目なことだとわかっているのに遅刻をしてしまうんだ」と相談を受けたことがある。
その時に私が言ったのは、『そーゆーキャラクターにすればいいんじゃないか』ということだ。
中途半端に時間通りに行くから怒られる。大幅に遅刻して「あいつは時間通りに来ない」「来たらめちゃくちゃ運がいい」というキャラクターになるとそれ以降、遅刻に怒られるどころか時間通りにいくとめちゃくちゃ感謝されるようになったのだ。
もう一つは、『コアメンバーをつくる』ことだ。
痛みや誤解を背負い、みんなが言いにくいことを代弁する。
みんなに好かれるわけではないが、コアメンバーは作れるやり方だと思う。
Q.(カジサックより西野が好きな中1少年C)
ぼくの未来はどうなっているのか。
教えてください。
A.(西野)
間違いなく今以上に貧富の差が大きくなっていると思う。だから、お金持ちから稼いでお金のない人たちに提供する。そのような形になると思う。
そのためには、お金持ちを妬まずにお金持ちのことをしっかり知ることが必要なんじゃないかな。
以上、西野亮廣講演会in北九州〜これからの時代の生き方〜の内容を講演会に参加出来なかった方向けにまとめさせていただきました。
最後に
今回、最前列で西野亮廣講演会in北九州〜これからの時代の生き方〜を見ることが出来たのは参加出来なくなった方からチケットを頂いたからです。最高の学びを自分だけに止めることなく、アウトプットすることでさらに多くの方にこの最高の学びをシェアするとともに自分のインプット率が上がると考え、本noteを書くことが出来ることができました。
今後、「講演会のチケット余ってる」や「チケット購入したが行けなくなった」などありましたらお譲りいただけるとこのようにまとめてシェアさせていただきます。
また、この感想をコメントいただけると幸いです。
それでは、また次の記事で!
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