オタク前線
学校というある種 閉鎖的な異空間で長い間20歳前後の生徒たちに接しているが、世の中に流行というものがあるように、時代と共に若者像は移ろいゆく。そんな若い世代にプロとしての技術と知識を身につけさせるのが我々専門学校の目的であり使命だ。
ところでやや強引ではあるが、最近の若者は、《ヤンチャ系》と《オタク系》という2系統に大きく分かれると思っている。もちろん例外も多少はあろうが、この2つの人種はそもそもの属性が違うので生き方や習性における共通点はあまり無い。生息数としてどちらが多いのかといえば、令和6年2月現在、都心部では《オタク系》が優勢である。我が校においてもその傾向がこの10年で益々顕著になってきた。肌感覚だが、若者のオタク化はオタク前線となって、緩やかに都心部から地方に向かって広がっているように感じる。きっとまだ田舎では《ヤンチャ系》がハバをきかしているかもしれないが、都心部から時間とともにジワジワ迫って来るオタク前線は《ヤンチャ系》の人たちを対象としたビジネスをも蝕みつつある現状には目をつむれまい。
ということで、今回はあくまで独断で《ヤンチャ系》タイプにおける典型を並べてみた。当然《オタク系》は概ねこの逆となる。
《ヤンチャ系》人種の生態(典型例)
●喫煙者である
●声が大きい
●大騒ぎや祭り好きである
●喧嘩が強いことはカッコいいこと
●ドンキホーテ好きである
●サプライズ好きである
●ブランド好きである
●頼りにされるのが好き
●友達もこのタイプ
●ナンバーワンやオンリーワンが好き
●巨乳好き(男)
●車で自己主張したい(男)
●パソコンは苦手だけれどスマホの新機種
にはとても興味がある(男)
●店員には偉そうだが都会のオシャレな店に
入ると急におとなしくなる(男)
●「お前を守る」というのが最高の愛の言葉
である(男)
●オカンのようにあれこれ世話を焼く女性が
『いい女』である(男)
●キャバ嬢を見て可愛いと思えるし(男)、
ホストを見てカッコイイと思える(女)
●対立する敵が常にいるか すぐできる(女)
●フレグランス、ネイル、カラコン、ピアス、
まつげエクステは日常だ(女)
見た目で人を判断してはいけない、とは子供の頃から大人に言われてきたことだけど、私の人生において見た目と中身が全く違う人にはほぼ会ったことがない。《ヤンチャ系》と《オタク系》は一目見てわかるのである。『内面の一番外側にあるのが外見である』とは良く言ったものだと思う。