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洞窟観音・徳明園・三徳記念館 2024.9.23


先日の休日、愚息の試合の引率で高崎に行きました。有名な観音様を見に行行ったところ、洞窟観音を発見。見学することにしました。
このことは知りませんでしたが、山田徳蔵という、新潟県柏崎市出身の経済人が、個人で作ったものと知って驚きました。

  • 洞窟観音

  • 徳明園

  • 山徳記念館

洞窟観音
「洞窟観音」創設者の山田徳蔵は、若くして呉服商・貿易商として莫大な財を成したそうです。出身は新潟県柏崎市。
工匠は、高橋楽山で、新潟県魚沼市小平尾出身の名工です。
1964年に徳蔵が没するまで工事は続きましたが、当初目標とした800mの坑道は、強固な板鼻層に阻まれ半分の450mで未完成のまま終了しました。洞窟出口付近では、現在もその堀かけの部分を見ることができますが、工事が止まった当時のまま、土が風化崩れ落ちることなく状態が保たれているのは、如何に地盤が強固な物であるかを物語っています。
まさに歴史と新潟県人の魂のたまものであるといえるのではないでしょうか。

徳明園
徳明園は、観音山丘陵金沢山の斜面に、洞窟観音掘削時に出た土砂を盛って造園された約6000坪の高低差を特長とする日本庭園とのこと。
前述の山田徳蔵氏と日本建築の大家「金子清吉」、造園は明治神宮庭園にも関わった「二代目後藤石水」によるものとのことです。
庭園は、たしかにきれいですが、特に紅葉の季節は素晴らしいようで、高崎市内でも紅葉狩りの名所として知られているようです。紅葉の季節にも一度は来てみたいですね。


山徳記念館
「山田徳蔵」氏が晩年を過ごした邸宅を資料館として公開しております。
その構造は大正浪漫様式の洋館と日本家屋、地下の防空壕から成り立っており、現在「高崎市景観建造物」に指定され、洋館部分が「山徳記念館」として企画展や山田徳蔵についての詳しい史料が展示されております。
館内資料は、撮影不可ということで写真は撮れませんでしたが、山田徳蔵氏
がどんな人間であったか、どんな苦労をしてこの洞窟観音を作ったか、胸に迫る思いで見ることができます。
洞窟観音、徳明園、山徳記念館は1体で900円で全部をみることができます。
これは、全部を一体として、見学することで本当の価値がわかると思いました。



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