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【シードル】って何?マルカメ醸造所の仕込み全工程を公開!

「シードルって何??どうやって作るの?」という質問をお客様からよくいただくので、今回は私達の「マルカメ醸造所」で行っているシードルの仕込み工程を詳しくご紹介します。そもそもシードルとは「リンゴ果汁で作ったお酒」のこと。水は加えず、絞った果汁を発酵させて仕込みます。
さあ、これから皆さんをシードル作りの裏側へご案内します!

1. カット

リンゴの香りは繊細で、雑菌が入ると味が台無しになります。そのため、原料のリンゴは1つ1つキズや病気の部分をカットします。ここを徹底することで、仕上がりのフレッシュな果実感が大きく変わってきます。

2. 洗浄

カットしたリンゴを素早く洗浄します。断面は時間とともに酸化するため、カットから洗浄は手早く行います。ちなみに、リンゴの皮には天然の酵母がついているため、人工的に酵母を加えない場合はこの工程を飛ばします。

3. ブレンド

ここがワインと大きく異なる部分です。数品種のリンゴを「ブレンド」して仕込みます。お酒になった際の「ボディ」を作るのは酸味や渋み、香り。単一の品種で全てを持ち合わせるリンゴはほとんどないため、特徴的な味わいを持つ数品種を比率を決めてブレンドします。

4. 破砕(はさい)

リンゴは硬く、そのままでは果汁を絞れないため、専用の機械で砕いて搾汁の準備をします。大量の「すりおろしリンゴ」を作るイメージです。

大量のすりおろしリンゴのイメージ

5. 搾汁→タンク詰め

果汁を絞ります。リンゴの皮の部分に含まれるタンニン(渋み)や香りが大切なので、大きな圧力をかけて果汁以外の成分も抽出します。絞った果汁はタンクに詰め、酸化を防ぐために炭酸ガスを詰めて酸素を追い出し、発酵に移ります。

6. 一次発酵

果汁に酵母を入れ、発酵させます。温度が高すぎると発酵が急激に進みすぎて繊細な香りが飛んでしまうため、この工程は気温の低い時期に行います。うちでは白ワイン用の酵母を使いますが、ビールや日本酒用を使う人もいます。添加する酵母の種類によって味が大きく変わります。

7. 瓶詰め

一次発酵が進んだら、再度酵母を追加して瓶に詰めます。この工程でも果汁の酸化を防ぐため、瓶1本1本に炭酸ガスを詰めて酸素を追い出します。

8. 瓶内2次発酵→熟成

瓶に詰めた果汁を一定の温度下で更に発酵させます。酵母が出す炭酸ガスが液内にゆっくり溶け込み、市販の炭酸飲料とは全く違うきめ細やかな泡が生まれます。2次発酵完了後は、数か月間冷蔵庫で熟成します。

9. 完成!!

マルカメ醸造所のシードルはフレッシュな果実感を楽しむため、短め(数か月)の熟成期間でリリースします。ここに紹介した以外にも様々な醸造方法があります。「で、どんな味なの?」と気になった方は、webで販売しているのでぜひ覗いてみてください🍾

マルカメ果樹園/マルカメ醸造所公式WEBショップ

https://marukame.shop/collections/cider


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