DAHON K3で三浦半島を輪行旅した話(後編)
葉山うみのホテルのドミトリールームは
必要十分と言った環境であり、寝るだけなら申し分なかった。5時間ほどぐっすりと眠ったところで起床し、朝食を食べに向かう。
チェックインの際に3種類から選ぶメインプレートで今回はフルーツトーストをチョイスした。
その他のサラダバーや飲み物はビュッフェ形式だ。
朝食会場はエントランス兼食堂エリア。
一番乗りで行ったので他の客は誰もいない。
季節は11月とあって、クリスマスツリーに飾り付けなどされた直後で年末の賑わいを感じる。
調理場担当の小麦色に日焼けしたマッチョなスタッフさんがとても丁寧で笑顔の素敵な紳士。
チェックインの際に担当してくださった女性スタッフさんも、ディナータイム時にホールでお世話してくださった外国人の男性スタッフさんも
どなたも大変気持ちの良い接客でホテルの高評価理由も納得である。
楽しみにしていたはずのメキシコ料理のビュッフェが変更になったのも忘れるおいしい朝食に大満足でチェックアウトを済ませた。
ここから向かうはこの旅の目的地、城ヶ島である。ホテルのある逗子市から南方へ約20km。
DAHON K3の平均スピードで1時間30分もあれば到着するだろう。
2007年に放送されて社会現象も引き起こした大人気アニメ『らき☆すた』のエンディング映像で出演声優の白石稔さんとスタッフの皆さんがロケ地として訪れたのがここ、城ヶ島だ。
リアルタイムに視聴していたのはもちろん、
白石稔さんは同世代とあって応援している声優さんのひとりだ。ご本人のYoutubeチャンネルでも2020年にこの場所を懐かしんで訪れており、今回の輪行旅として選んだ次第。
エンディング映像で出てきたとおぼしき場所を自分の目と足で確かめながら海岸沿いを散策。
つねに肩に自転車を担ぎながらの歩行だったので足ばの悪さも相まってなかなかハードだ。おかげでいいフィジカルトレーニングにもなった。
さて、時刻も11時をまわったところ。
そろそろ城ヶ島の飲食店も開店している頃だと思うので、ランチタイムといこう。
訪れたのは『お食事処 まるか』
飲食店と土産物がひとつになったお店だ。
開店準備をしながら元気なかけごえで出迎えてくださったパワフルなご婦人。おそらくネットのクチコミでも評判の女将さんと思われる。
2〜3分の世間話をしつつ、名物の
まんぷく丼1350円を注文した。
マグロの醤油漬けと、マグロの天ぷらが相もりになった丼モノでボリューム満点。とにかく美味しかったのが天ぷらである。揚げたてサクサクの衣にフワフワなマグロ。熱を通してもマグロはこんなにも旨い魚なのかと感心させられた。
今回は全国旅行支援でもらった地域振興クーポンをアプリ上で受け取ったため、これが使える場所を検索したところすぐ北側の三崎漁港周辺に対象店舗が集中していることを知る。さっそくむかってみることにした。
さすがは人気観光スポットの三崎港。
周囲には多くの飲食店と、中心地には場外市場の『うらりマルシェ』がありさまざまな海鮮モノがひしめいていた。ここで職場への土産と海鮮練り物をひとまとめに購入。マグロメンチカツやマグロの肉まんなど、マグロづくしを楽しんだ。
帰りは京急の三崎口から輪行で帰路についた。
自転車旅としては2日間で50km程度の短い距離であったが、14インチ小径自転車のDAHON K3には最適な距離であったと言える。
アニメのロケ地を巡るいわゆる聖地巡礼
から始まった輪行旅であったが、景観も胃袋も満たしてくれるすばらしい旅路だった。
また機会をみて訪れたいものだ。
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