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Tern VERGE P10を買った話

2022年12月末に折り畳み自転車 Tern Verge N8を購入し、
この一年間は非常に有意義な輪行旅を楽しむことができた。

そして年は明けて2024年1月。
都内のスポーツ自転車店あちこちで決算セールが始まった。

30~50%引きなど特価品が色々と並ぶ中で、ロードバイク増車のため
2週間で20軒以上の新品店や中古店まで含めて駆けずり回って試乗可能な
店では実際に走らせたりと念入りに調べて回った。

その中でロードバイクについては本命と呼べる車両が見つからなかったが、
折りたたみ自転車で現在愛用しているTern社の20インチ折り畳み自転車
Verge N8の上位モデルにあたるP10の未使用品中古を発見!!


サイクリー世田谷店にて

全国展開する中古スポーツ自転車専門店サイクリー。
コロナ渦以降の相次ぐ値上げで13万円ほどの定価だったP10も
今や20万近い価格まで上がってしまって手が出なかったのだが、
今回は未使用品が12万円というビックリプライス!!

メーカー保証、ペダル、リアライトなど標準装備が省かれているが
サイクリーでの実用上における点検などは一年間無料で面倒みてくれるので
これはまたとない機会ということで購入に踏み切った。


Tern Verge P10 2023モデル カラー:ガンメタ
淡いブルーがかったグレーメタル
太陽光によって色味が変化してみえる
VERGE P10のモデル名
シマノ製の油圧ディスクブレーキがポイント
シフターはシマノのDEORE10段変速
VROステムという可変式のハンドルで
好みのハンドルの高さと傾斜に変更できる
リア11T-40Tのワイドレシオな10速スプロケット
N8で最大32Tだったので40Tはかなりの激坂にも対応できそうだ
フロントチェーンリングはFSA社の53Tだ
N8は52Tだったのでやや大きい
ホイールは軽量モデルの自社製キネティクス
タイヤも評判の良いシュワルベ社のONE タイヤ幅28c
空気圧8.5BARまで対応でほとんどロード用と変わらない
スタンドはN8がフレーム中央だったのに対して
リアエンド寄りに装着される
かなりガッシリしたつくりで剛性が高い
サドルはかなり肉厚でクッション性にすぐれる
底面にクッションがあり、肩に担いで移動
することも視野にいれているようだ
実際に担いでみると非常に有用である
フロントフォークがN8が鉄に対して
こちらは2周りは太いアルミフォーク
これがディスクブレーキに対応するために
高剛性を生み出すための造りだそうな
N8がメモリなしのシートポストだったのに対して
こちらはメモリ付きなので自分好みの高さを覚えておけば
いつでも戻せるのがありがたい
非常に握りやすく手のひらをやんわりと
あずけられるバイオロジック


ちなみにサドル裏には標準でついてるはずだった
脱着式ペダルを折り畳み時に外してここに装着
出来るようになっている


ペダルはショップで間に合わせの激安品を装着


2時間ほど都内を走らせてきた実感を述べたい。VEREGE N8との違いも。

◆良いところ
 ・油圧ディスクブレーキの効きが非常に良い
 ・シュワルベONE28cタイヤがロード寄りな軽やかさと漕ぎ出し軽快さ
 ・DEOREのシフター操作感が非常に良く特にシフトダウンがしやすい
 ・フロントフォークがガッシリしていて全体的にも高剛性を感じる
 ・キネティクスホイールが意外にも回るので足を止めても割とすすむ
 ・VRO可変ステムによりN8よりも前傾が取りやすく運転しやすい
 
◆悪いところ
 ・車重11.7kgはやはり軽いとはいえず輪行時に持ち上げるとそこそこ
 ・折りたたむとN8に比べて451規格のホイールのためやや横幅が大きい


大雑把な雑感としてはN8に比べると明らかに漕ぎ出しが軽やか。これはシュワルベONEの細いタイヤに寄るもので、ロードバイク出身の自分には非常に合うと感じる。タイヤ幅28cで空気圧も8気圧前後。アルミボディ&アルミフォークによる高剛性も相まって路面突き上げはそれなりに感じるが、これはスポーツ寄りの自転車なら当然といえる。

気楽に乗れるN8と、スポーティーな味付けのP10
雑に表現するとこういったところだろうか。


思わぬタイミングでの折り畳み自転車の増車となったが、
VERGE N8で満足してはいたものの、同社プレミアムモデルにあたる
P10は性能はもとより所有欲も満たしてくれる逸品である。

折りたたみ自転車でもスポーティーな走りを楽しみたいひとには是非に
おすすめしたいモデルだ。

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