人生を漢字一文字で表すと
先日父の70歳のお祝いで実家に帰りました。
70歳を迎えた父に今までの人生を漢字一文字で表してと言うと父は「恥」と答えました。
びっくりとショックで、なぜかと聞くと、今思い返しても恥ずかしい事ばかり。なぜあの時あんな事をと、後悔が多いとの事でした。
せっかくなので、甥っ子と母にも聞いてみると、甥っ子は「友」。
甥っ子は、今年小学校を卒業し、中学生になる12歳。その人生を振り返り、漢字一文字で表すと「友」だと言っていました。
素敵な学生生活を過ごしたのだなと微笑ましいです。
そして最後に母。
母は母らしく支えるの「支」。
ただ、これがまた驚きで、母は「支えた」ではなく、「支えられた」の意味だそう。
父の「恥」以上の驚きでした。
私の母と言えば、幼少期に母を亡くし、父親も60歳で亡くしています。また結婚してからは、子供2人の介護に追われ、私の兄は5歳で亡くなり、私自身も長い闘病生活を強いられました。
また私の体調が落ち着く頃には祖母の介護。
祖母が亡くなった後には、父親が利き手を事故で失い、その父をずっと今も支えています。
そんな母が人生を「支えた」ではなく「支えられた」と表現した事に私は驚きしかありませんでした。
私はこんな人間になれないな。きっと。
母の偉大さに気付かされた父のお祝いとなりました。