ケンタッキーの月見バーガー


今日は土曜日だったが旦那が仕事のため息子と2人きりの休日だった。これと言ってすることはなく、これといったことも無かったのが息子はお昼寝をすっ飛ばし夕方まで元気に活動していた。そのため今日は夕飯も入浴も歯磨きも何もかもせず19時には寝てしまった。

こんなことは本当に滅多にない。寝たとしても彼は隣にいないとピーピー泣いてしまうのでいつだって私は彼の隣で携帯を弄っているくらいしかできることがないのだ。しかし、なぜだろう...今日はセンサーが発動して泣くことも無く天使の寝顔ですやすやと
眠っているではないか。またとない絶好のチャンス。だが、やりたいことは思い浮かばず、いつもと同じで息子の隣でどうでもいいショート動画を無音で見続けることしかできなかった。そうこうしている内に旦那が帰ってくる時間に。晩御飯等作る気力がない私は旦那の優しい言葉「じゃあケンタッキー買って来ようか」を期待して残業で疲れ果てているであろう旦那にいそいそと電話をする。電話を掛けると帰るのが遅くなったことで引け目を感じているであろう旦那のすまないようにしている声色が…。これはチャンス。「息子寝てるし、まだご飯作れてないんだよね」「じゃあケンタッキー買ってこようか?食べたいのLINEしといて」やった〜!!ありがとう!本当に女神!と感謝も束の間、時刻は20時手前…。一応、近くの店舗の営業時間を確認すると営業時間は20時まで…。チーンの気持ちを引き摺りながらケンタッキーは諦めて、うどんと残り物の肉じゃがを食べた。

こんなお気持ちで今日という日を終えていいのか…と考えながらも今日やることといったらもう何も残っていないと思っていたがいつもの難関お風呂がまだだった。肌寒くなってきた今日この頃。よし、お風呂の温度をいつもより高めにして今日はまったり浸かろう!と決めて給湯温度を42℃にして、その間に今日はやるつもりではなかった皿洗いを終わらせた。それからお風呂で読む文庫を選び始める。いつもは息子と入るので本なんて持ち込めないし、何よりお風呂は大の難関で入る方が逆に疲れるのだが今日は1人でのんびり入ることができるのだ。私は阿佐ヶ谷姉妹の「のほほん2人暮らし」の江里子さんがエッセイのネタに詰まって悩み果てていた時に美穂さんがいつもは作らないバーモンドカレーの甘口のカレーを作ってくれたという話が読みたくて探したのだが、見つからず。仕方なく、さくらももこのエッセイ「さくらえび」を持ち込み入浴した。さくらえびは読んだ記憶が薄く、新鮮に感じた。さくらももこの父であるひろしが水槽で飼える鯉を育てる話から始まり気楽に読めた。顔中汗を噴き出しながら本当は近くの銭湯にも1度は行ってみたいんだよなと思いを馳せた。旦那は1度だけ行ったことがあるらしいが、言うには「800円も出して行くところじゃないよね」と。銭湯が800円が果たして高いのか妥当なのかは私にはよくわからないが、せっかく近くにあるのだから大きいお風呂に浸かってゆっくりするのも良いなと思うのだ。銭湯のことを思い浮かべると、また次に「花のズボラ飯」の1巻で主人公が雨に濡れてびしょびしょになって帰ってきた後に、家のお風呂が沸くのが待てないからと銭湯に行く話も芋づる式に思い出した。ズボラ飯は3巻まで出ているけど、続きはもう出ないのかなあ。

お風呂にも長く浸かれて、いつもは息子が怖がるからできないパックもできてこんななんでもない日記までかけて、今日は何でもない日に見えて少しは充実していたのかもしれないな、なんて。明日の夕飯は絶対ケンタッキーの月見バーガーを食べたい。

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